楽天、じゃらんなどネットエージェントは隆盛を極めているが、以前から地域に特化した宿泊予約サイトでいいものができないものかと考えていた。道やエリアレベルであることははあるが、中身としては物足りなく、利用マインドをくすぐるようなものはなく、着地型旅行と同様なジレンマをかんじていた。
そんな中、クルーズという札幌の出版社が『web de 宿泊北海道』というサイトを開設している。北海道中から集めた約2,700軒の宿が紹介されており、大きなホテル、旅館から工事関係者が泊まるような宿泊所まで、ガイドブックには載っていないものが紹介されている。このサイト、宿泊予約サイトではなく、宿案内に近いが、QRコードからのアクセスやじゃらんネットとリンク(アフェリエート)をしているので予約も可能となっている。
クルーズ社はもともと出版社であり、「宿泊北海道」を20年近く前から発行している宿泊ガイドの老舗。簡易旅館まで含め、道内のあらゆる宿泊施設を網羅しており、多い時は3千数百軒の宿を紹介していた。管理人も以前は毎年のように購入していたが、先日の拙ブログ「てんてつバス」で登場する小平町達布にある今にも崩れそうな紅屋旅館も掲載されていたのだ。
クルーズ社の場合、メインは紙媒体で、webはSP要素が強いかもしれないが、「web de 宿泊北海道」はタウンページ感覚で使い道があるサイトになっている。「what’s new」も、【上湧別町の「伊勢屋旅館」が全室無線LAN対応になりました。】、【苫小牧市勇払の「ビジネスホテルはちのへ」は、食事のよさで知られる名宿です。】など他の宿泊予約サイトでは登場しないような宿が紹介されていて面白い。
普段、紹介されないような宿のニュースなど効果的に発信すれば、単独の予約機能がなくても、市場性が高い独立サイトになる素地があると思える。
毎年発行される道内宿泊施設を網羅した「宿泊北海道」の一部から
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