太平洋興発(本社東京、佐藤幹介社長)が、飲食業界への新規参入を目的に、今年5月に釧路に設立した太平洋フーズ(丸山徳太社長)の居酒屋「北の幸・釧路港」が東京都赤坂に1号店を11月1日にオープンする。(10/30付 釧路新聞)
釧路の海底炭鉱・太平洋炭鉱(現・釧路コーールマイン)などの鉱山開発から始まり不動産業を展開する太平洋興発株式会社(東京都中央区、東証1部上場)が、新規事業として100%子会社、太平洋フーズ株式会社を設立し、釧路郷土料理店の東京での展開に乗り出した。
1号店は東京・赤坂に11/1(月)オープン。釧路市漁業協同組合と提携し、道東で獲れる「いくら」など魚介類と、道東ならではの「ザンギ」など料理を提供する。26坪・25席で客単価4千円。年商5千万円を見込む。
同社は3年後に都内主要ターミナル駅付近にて8店舗の展開を計画予定。記者発表会では蝦名釧路市長、釧路市漁業協同組合長もかけつけ、釧路市全体でのバックアップ体制を印象付けた。北海道八雲町と提携した「ご当地酒場 北海道八雲町」が日本橋から浜松町と2店舗に増えるなど、市町村レベルでの郷土料理バックアップが目に付く。
このところ、全国各地のアンテナ型飲食店の成功や不動産価格の下落もあり、道内郷土料理屋の都心進出が目立つ。小さな立ち飲みから始めた「根室食堂」は都内5店舗に拡大、根室市のアンテナショップも兼ねている(札幌市の根室食堂とは別経営)。水産系居酒屋は増えているが(最近は淘汰傾向)、それ以外でも「松尾ジンギスカン」の銀座進出もあり、道内飲食店の都内進出については先日の拙ブログで取上げた。
釧路はかつては日本一の水揚高を誇った港であり、釧路ブランドの料理店をつくるべきだとかねてから管理人は思っていた。 今後は道内各地の料理店が競うような格好になりそうだ。
釧路新聞によると、太平洋フーズの東京本部長が「われわれにはおいしい食材を一番知っているという自負がある。妥協せず本物の釧路の味をリーズナブルな価格で提供することが客の満足につながると確信している」と述べるとともに「赤坂で日本一うまいザンギを作り、釧路のPRにも役立ちたい」と思いを語った。とある。その言葉を信じて、釧路ブランドの向上に繋げていただきたい。
「北の幸・釧路港 赤坂店」
東京都港区赤坂5-1-1 HK赤坂ビルB1F
電話:03-6277-7040
コメントを書く
コメントを投稿するにはログインしてください。