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この夏休み、「北海道観光」は変わるか その中間報告

拙ブログでは今夏、道内を本州方面から訪ねる観光客が増えると春先から何度か書いてきた。特に連泊・長期滞在客が増え、今年は節電対策もあり、”クールトラベラー”による「滞在型観光元年」になり得ると述べてきた。その記事は意外な反響を呼び、「J-CAST News」、「日経消費ウオッチャー」などで紹介をされ、T経済誌やトレンド情報誌のD誌からも取材を受けた。

そして、夏休みが始まった。実際の動きはどうなのであろうか。

まず、長期滞在であるが、ニセコは好調なようである。倶知安観光協会がコンドミニアムを経営する会社から聞き取り調査を行ったところ、6~9月に2週間以上の長期滞在の予約は200組以上と云う。

ニセコのコンドミニアムは主にオーストラリア人や中国人らが冬季のスキー目的で所有しており、夏季には多くが貸し出されれている。これまでレンタルに関する情報が表にあまり出ていなかったが、今夏は旅行会社が商品として多く取り扱っている。料金は概ね30泊で20万円台といったところだ。

リゾートホテルや温泉旅館の滞在型商品も増えている。これまでもあったが、今夏は温泉ホテルでも素泊まりのみのプランも多い。

毎日新聞記事によると、「鶴雅グループ」は、阿寒湖畔の「あかん遊久の里鶴雅」などホテル3施設の客室にキッチンを新たに設置し、長期滞在客が自炊しながら過ごせるように改装。滞在型プランを5月から売り出している。1泊2食のプランに2泊目以降はルームチャージ代だけを支払い宿泊するシステムで、5泊以上から料金が安くなる。6~9月の3泊以上の申し込みはグループ全体で61件(延べ869泊)あり、同社は「好調なスタートが切れた」という。

しかし、温泉地は全体的には苦戦をしているようで、日経新聞記事によると、「層雲峡の「ホテル大雪」は7月が前年比3割減、8月も回復の兆しが見えない状態。」。登別や洞爺湖などの大型ホテルも前年比数%から15%程度のマイナスのようだ。観光地の大型ホテルが苦戦をしている理由として、道外からの団体旅行が低水準にあり、団体依存の宿は回復傾向が見られない。

また、高速道路の無料化実験中止の影響で道東方面の予約状況は厳しいようだ。道東に限らず、道内観光客が多い道南なども苦戦をしているのでは。

団体需要の低迷に対し、個人旅行は盛り返しているようである。特に札幌市のホテルは堅調で、札幌グランドホテルは8月の宿泊客数が前年同月に比べて6%増、JRタワーホテルも前年を上回る見込みだという。

特に連泊客が増えており、札幌プリンスホテルでは3泊以上する宿泊客が昨年は5%以下であったが今夏は10%までに増えている。もともと札幌は連泊需要がある場所だが、滞在日数が増えて来たことは間違いないようだ。

全体でかんじることは、トータルの入込み数では前年並みかやや減少の予想。旅行会社では前年比10%以上予約が増えているというが、それが事実であるとすれば道外客であろう。しかし、旅行スタイルの変化は確実に感じ取ることができる。特徴としては・・・

①ツアー客(パックツアーも含む)が減少し、個人客が増えている

②局地的であるが連泊・滞在客が増えている。

③大型温泉地などが苦戦

④ネット予約が主流に パックもダイナミックパッケージが増え ネットで割安航空券や宿探し

概ね、管理人が事前に予想した結果になりそうである。今年は「滞在型元年」、北海道観光の質が変わるエポックイヤーになる可能性があるとこれまで述べてきたが、微風ながらも新しい風が吹き始めたと確信している。

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