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LCCのピーチ 道内地方線の開設も視野に 西日本エリアからの観光需要掘り起しにも期待

来年3月に新千歳―関西線に就航する全日本空輸系の格安航空会社(LCC)、ピーチ・アビエーション(大阪府)の井上慎一・最高経営責任者(CEO)は9日、新千歳空港で記者会見し、「就航後の実績次第では旭川や函館も候補」と、新千歳以外の道内空港への路線開設も視野に入れていることを明らかにした。 (12/10付 道新

 ピーチは関西空港を拠点に、来年3月1日に新千歳線(1日3往復)と福岡線(同4往復)を開設。当初は2機体制だが2年間で10機に増やし、井上CEOは新千歳線について「北海道は観光資源が豊富なので、増便の可能性が高い」との見通しを示している。

来年からLCCはピーチの他に、「エアアジア・ジャパン」と「ジェットスター・ジャパン」が参入する。3社ともに新千歳便を就航させるが、ピーチは成田ではなく、関空が拠点となるのが異なる点だ。

このところ本州と北海道との定期航路は羽田へ一極集中しており、特に本州の地方空港とを結ぶ路線や大阪(関空&伊丹)・名古屋などの大都市と道内地方空港(帯広や釧路など)を結ぶ路線の廃止や休止が目立っている。

関西発の道内就航便が増便されれば西日本からの観光客に期待がかかる。これまで関西地区からはパックツアーでも首都圏と較べ料金が割高であったが、片道1万円程度のLCCの登場により、気軽に旅行が出来るようになる。リピーターの増加やツアーではない自由旅行客が増えることで経済効果も上がるであろう。

これまで北海道観光は東日本からの集客に目が行きがちであったが、関西発のLCCの登場により集客バランスが多少変わるかもしれない。管理人は西日本エリアからの道内への観光需要は潜在的に眠っており、掘り起こしていないと思っている。北海道へ行きたくても気軽に旅行できない状況があった。

また、ピーチは実績次第で旭川や函館線の開設も視野に入れているという。前述したように大阪発(関空&伊丹)の地方空港便は帯広と釧路線が廃止や季節運行となり、函館線も1日2往復、旭川線が1往復と関西エリアとのアクセスがよくないのも悪循環を生んでいる。

運賃も割高であり、スカイマークが就航している神戸-新千歳線を除けば高止まりをしており、個人が気軽に利用できるという環境ではなかったと思う。低価格での道内地方空港線の開設にも期待がかかる。

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