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増え続ける観光地の着物レンタル・質の向上とホンモノ志向を求める

観光地の着物レンタル屋が増えている。管理人が住む鎌倉にも着物レンタル屋がやたら増えて、繁盛している。こちらが知る限り鎌倉にも着物レンタル屋が5店はあるが、大量生産できて、化繊でじゃぶじゃぶ洗えそうな薄っぺらいプリント柄などが多く、これを着て闊歩している姿を見ると恥ずかしくなってしまうことがある。以前は和装ひと揃えに着付け、髪セットが付いて7-8千円はしたらしいが、今は競合が増えて着物だけなら3千円ぐらいにまで下がっているらしい。

この着物レンタルの発祥は京都と云われている。昔は貸衣装屋といって結婚式や卒業式、パーティなどが専門だったが、最近では歴史のある全国の観光地に登場、当初は外国人中心であったが、今では若者を中心にした日本人も多く利用しており、女性同士だけではなく、カップルも多い。
管理人は2-3年前に初めて京都で見たが、おもに中華系の観光客が挙って着ており、祇園界隈は和装だらけで異様な光景であった。
その後、観光地向けの着物レンタルは鎌倉や関東では浅草や秋葉原、川越、日光など、その他、知る限りで函館、金沢、伊勢、高山、関西の主要都市、倉敷、萩、湯布院など昔のディスカバー・ジャパンで賑わったような観光地を中心にやたら増殖している。

鎌倉の場合、京都でウケたものは、すぐに二番煎じで出来るというのが、この街のお決まりのパターンであるが、観光客単価が2-3千円とか云われている財布の紐が固い鎌倉で、さらにお金を使わない若者が5千円もするレンタル着物に群がることが興味深い。
「きれいになれる」ものにはお金を出すのであろうか。
人力車も15分で5千円以上はするが、車夫の呼び込みで若者が気軽に乗っているので、非日常の空間に来ると感覚が変わり、財布の紐も緩くなるのかもしれない(観光人力車は金銭トラブルが多い)。

工場で大量生産されたものや古着でタダ同然で集めたような着物を使用、着付けやセットもプロがやっているかどうかもわからず、髪セットは美容院でなければ、美容免許がなくても出来るらしく、その質が問われるところである。

利益率が高い商売なので参入業者も多いであろうが、安物や不似合な着付けなども目立つ。真冬に浴衣のようなペラペラな着物姿を見ると可哀想になるが、先日、浅草でアフリカ系の女性グループの和服集団に遭遇、着物が短すぎて、つんつるてん、着付けも酷いもので、これはないだろうと思った。
外国人相手の場合は日本文化を伝えてことにもなるので、外国人だと思って、いい加減なことをすると和装に対する誤解を与える心配がある。
日本の印象を悪くする恐れもあり、一攫千金ではなく、継続できる文化ビジネスとして是非、ホンモノ志向でやっていただきたいと願う。

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