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山岳乙女”山ガール”ブームについて検証をする

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”山ガール”のバイブル「ランドネ」

富士山の7月1カ月間の登山者が30年間で最高となる10万1214人に上り、7~8月の夏山シーズン最高を記録した2年前を上回るペースで推移している。ツアー客の増加と好天に恵まれたことが要因とみられる。「山ガール」という造語に代表される20~30代の女性が目立つ。(8/3付 山梨日日新聞

3日テレビ東京系で放映された「ガイアの夜明け」では、「夏山が読んでいる~拡大するアウトドア市場」というテーマで、最近話題の若い女性に拡がっている登山ブーム、通称「山ガール」について紹介をした。
登山やトレッキングと云えば、中高年層の代名詞と思いきや、この3,4年で女性向けアウトドア商品の売上げは急速に伸びてきたと云う。特に、カラフルでファッション性と機能性を兼ね備えたグッズを次々発売、市場は5千億で、これまで登山にはあまり縁がなかった原宿界隈には数店舗が出店して、激戦区となっている。あの硬派なICI石井スポーツも出店している。
ガイアでは富士登山が紹介された。管理人は夏の富士山がこれほど混み、さらに若い女性がこれほどいるとは想像できなかった。7月1日の山開きから同31日までに、吉田口登山道の6合目を通過した登山者は、昨年より6547人増加。夏山シーズンの登山者が24万7066人で過去最多だった2008年と比べても2759人多いという。
山ガール向けの雑誌も出版されており、「ランドネ」(えい出版)の最新号でも女性の富士登山を特集している。今夏からは月刊化され、多くの書店で完売したというから驚きだ。ランドネを出しているえい出版は、雑誌が売れない中、優れたマーケティング力で10年以上、幅広いジャンルで売れ筋を出し続けている。
考えてみると、女性の登山ブームは初めてのことではない。既に1930年代、まだ世の中がきな臭くない時代にハイキング(トレッキング)ブームが起きている。戦後も50年代後半から60年代にかけて、合ハイ(男女合同ハイキング)と称し、学校や職場でハイキング・登山が盛んであったが、70年代に入ると、レジャー志向も贅沢になり、女性の登山人口も減少したのではないか。
その後、80年代に入ると「BE・PAL」に代表されるようなアウトドアブームが起き、関連商品が爆発的に売れる。海外からも多くのブランドが参入し、フリーズなどもこの頃に登場している(3万円以上のイタリア製フリーズを買ったことがある)。しかし、オートキャンプなどが主流で、山へ登る乙女はごく少数であった。
そして、3度目か4度目の女子登山ブーム。これまでと違うところは、女同士で登ることだ。また、北アルプスなど3千メートル級の山にも気軽に行くあたり、これまでと違うかもしれない。
管理人の友人にも山ガールがいる。彼女たちはいつも二人で登山をしており、先月末は那須岳のランプの宿・三斗小屋温泉まで、今月は北槍ヶ岳に登るという。今後の予定も聞くと、甲斐駒、利尻岳とかなり本格的だ。
ひとりの女性は30代半ばでポータルサイト運営会社で音楽配信の仕事、もう一人はほぼアラフォーだが薬剤師、仕事は二人とも多忙である。管理人は何で山へ登るのか質問をしたことはなかったが、その理由には興味がある。
自然回帰、達成感・・・ありきたりの言葉しか出てこないが、あらゆる情報が手に入る時代、山だけは最後に残った砦か。
管理人はブームには違いなく淘汰もされるが、地道に続くのではないかと思う。今、山に登っている中高年の女性たちは「合ハイ」世代であり、その時に楽しさを覚えたのであろう。そういえば、今の若者の間で合ハイが流行っているというから驚きだ。

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