「釧路湿原画廊」が阿寒の地で復活、故佐々木榮松画伯の作品を一同に展示

「釧路湿原画廊」が阿寒の地で復活、故佐々木榮松画伯の作品を一同に展示

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画家・佐々木榮松氏の遺作品や資料を常設展示する「釧路湿原美術館」の実現を目指している同美術館設立委員会(片野良一代表)と阿寒町上阿寒の北緯43度美術館(宮田勝館長)との間で1日に譲渡契約が結ばれた。(6/3付 釧路新聞

故・佐々木榮松画伯は釧路湿原をおもにテーマに描き続け、今年1月に98歳で亡くなった。JRが誕生した直後の1987年から2009年まで釧路駅2階の「ステーション・ギャラリー」で作品が常設されており、拙ブログでも何度か紹介させていただいた。

佐々木画伯の作品はその後、「ギャルリ 一華」の高野範子氏が管理されていたが、収蔵・展示をする場所がなかった。この度、阿寒にある「北緯43度美術館」に寄贈されることになり、「釧路湿原美術館」として開館する予定だ。

北緯43度美術館は、世界の北緯43度線上にある国々の作品をコレクション、北海道のほか、・ロシア連邦・カザフスタン・キルギス共和国・モンゴル・ブルガリア共和国・ルーマニア・ボスニアヘルツゴビナ共和国・ユーゴスラビア連邦共和国・イタリア共和国・モナコ公国・スペイン・アメリカ合衆国・ カナダがそれに該当する。管理人は訪れたことはないが、コレクションがユニーク、入館料も良心的であり、観光地の美術館としては珍しい。

美術館は釧路市内から阿寒湖へ向かう国道240号線沿いにあり、道の駅に隣接、周囲には「国際鶴センター」や「赤いベレー」がある場所だ。

釧路駅時代はいつも見学者がまばらで、駅ナカの隠れ屋のようであったが、新しい場所は観光ルート上にあり、観光客や団体客の利用も増えるであろう。それを見た画伯が喜ぶかどうかわからないが、後世の人に存在を知ってもらうことが氏に携わった者の務めであろう。開館は来年の予定だ。

参考までに、画伯は湿原中を歩き尽くしているというが、イトウ釣りの一人者としても有名だ。開高健や白州正子も氏に教えをこうた人であると云う。また、矢口高雄氏の「釣キチ三平」の鳴鶴先生のモデルらしい。

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