徒歩系のガイドブック「なまら蝦夷」No.6

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なまら蝦夷6号
なまら蝦夷6号 北海道・なまら宿主55人 松岡つとむ 宮澤英子

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徒歩系の宿主たちが書いたガイドブック「なまら蝦夷」6号を購入した。
「なまら」は、徒歩系(クルマなどを使わずにのんびりチープに旅をする人たち)旅行者をターゲットに、道内の宿主55人が書いたガイド&エッセー本である。
宿主の多くが、元はと言えば、北海道フリークスの旅行者であり、旅には飽き足らず移住してしまったという人たちである。昔のカニ族やバッカパッカー、ユースホステル族の流れを汲んでおり、紹介されている宿は手作りの質素な宿ばかりであるが、多くが2食付5千円前後で泊まることができる。
管理人は、徒歩系といわれる宿にはお世話になったことはなく(マチナカの旅館は好き)、北海道ファンの間でも、好みは分かれと思う。
道内ユースホステルの数が減り、これらの宿が、代わりをしてくれているが、最近は若者の旅行離れや嗜好の変化、飛行機・レンタカー利用による旅行期間の短縮など宿を取巻く情勢もきびしいだろう。
「なまら蝦夷」、ガイドブックとしては、なかなか秀逸である。特に地元でしかわからないようなスポットや情報が手作り地図で紹介されている。自称・道内大半の観光地へ行った管理人でも、たとえば士別市の西士別五湖や川西の丘など”未踏破”の情報が2ページにわたって紹介されている。
最近、大手出版社系のガイドブックも団塊を意識してか「歩く」に関する企画が増えている。しかしながら紹介される情報は、既存のお決まりの場所であり、新鮮味がない。
そういう意味では、「なまら蝦夷」の情報は新鮮で、クルマでまわるにしても役に立つ。
3年ぶりの発行らしいが、ページの所々に北海道への愛情が伺える。
「なまら蝦夷」は、おもに道外旅行者をターゲットであろうが、是非、道内の人も目を通してほしい。新しい発見があると思う。

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