トワ・エ・モア「虹と雪のバラード」 校庭に埋めたタイムカプセルのような名曲だ

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youtubeからの埋め込みはトワ・エ・モアの「虹と雪のバラード」と共に競作となったレアなブルーコメッツ版も紹介しています
23日19時半から、NHK総合TVで「歌謡チャリティーコンサート」がオンエアされた。札幌厚生年金会館で収録されたもので、指揮が藤野浩一、演奏が札幌交響楽団 という豪華なものであった。番組では北海道に縁がある歌が披露されたが、印象的であったのがトワ・エ・モアが唄う「虹と雪のバラード」である。
今さら説明する必要もないが1972年札幌オリンピックのイメージソング。このイントロを聴いただけで、当時を思い出して鳥肌が立ってくる。ブログ読者の中にも大倉山や笠谷選手、ジャネット・リンなどがメロディと伴に浮かんでくる方も多いのでは。
管理人は東京五輪は殆ど記憶にないが、札幌は小学校4年生であったので鮮明に覚えている(最初の記憶はメキシコ五輪でサッカーが銅を取ったのを覚えている。メキシコの観客が「ハポンハポン」といって声援していた)。というか、自分にとってのオリンピックと云えば札幌であり、今だにジャンプ競技のファンなのも日の丸飛行隊のメタル独占があったからである。管理人を北海道に導いてくれたのも、このオリンピックのお陰と言ってよいであろう。
この「虹と雪のバラード」はクラスの皆でよく唄っていたが、始まるのが待ち遠しかった。かなり高価な公式ガイドブックも購入した。やはり忘れられないのが70メートル級ジャンプである。あの日は確か休日で両親・祖父母とテレビ観戦をしていた記憶がある。大相撲中継で有名な北出清五郎アナが「さあ、笠谷、金メダルへの・・・」で始まるあの実況だ。あの日からスキージャンプは憧れの競技となり、滑り台を使ったジャンプごっこが翌日から行なわれた。
あれから37年の歳月が過ぎた。昨日のトワ・エ・モアも既に還暦を過ぎているであろう。白鳥英美子さんは流石に上手かったが、男性Vの芥川さんはキーも下がり、やはり歳月をかんじた。しかし、このメロディを聴くと、遥か遠い世界へ運んでくれる。小学校の校庭に埋めたタイムカプセルのようだ。そして、何度聞いても飽きずに新鮮だ。
トワ・エ・モアの子供の時の印象では、NHK好みの優等生といったかんじであったが、名曲揃いだ。カラオケでも「虹と雪のバラード」は唄うし、「初恋の人に似ている」が大好きだ。先日亡くなられた加藤和彦さん&北山修のゴールデンコンビの作品である。
曲も素晴らしいが、河邨文一郎さんが書かれた詩は芸術の域だ。札幌医科大学の先生であった方だが詩人でもある。あの渡辺淳一氏は河邨さんの指南を受けているらしい。オリンピック賛歌と共に、新しい札幌と北海道が芽吹く・・・次時代の到来を予感させてくれた名曲である。
今後、不定期であるが、お気に入りやレアな北海道の歌(昭和の歌謡曲を中心)を紹介して行きたい。

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