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「ミシュラン改訂版」で函館山、摩周湖、阿寒湖が三ツ星評価 今さらという気がするが

Michelin 写真は昨年発行された「東京横浜鎌倉」版

世界の観光地を格付けした旅行ガイドの日本編「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」の改訂版(13日発売)で、函館など道南が初めて評価され35カ所が掲載された。旅行者へのおすすめ度を示す星はうち19カ所に付けられており、中でも「函館山からの眺望」は最高評価「わざわざ旅行する価値がある」の「三つ星」が付けられた。(5/12付 函館新聞

フランスのミシュラン社が発行するミシュランガイドのうち、外国人向け日本の旅行ガイドブック「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」改訂第2版が、フランスでの発行に先駆け11日に掲載地が発表された。この中には新たに釧路根室管内から「わざわざ旅行する価値がある」という最高の三つ星評価に、知床国立公園と摩周湖、阿寒湖が選ばれた。このほかにも釧路管内では21カ所が新たに掲載されている。観光関係者は今後、海外からの旅行客増に期待を寄せている。 (5/12付 釧路新聞

これまで「ミシュラン日本版」では北海道関連の情報が少なかった。今回、函館と道東エリアがいっきに紹介され、函館エリアでは函館山のパノラマ、道東エリアでは摩周湖と阿寒湖が三ツ星に認定された。また、これまで二つ星であった知床国立公園が二つから三つ星に格上げされている(改訂第二版の掲載地リストはこちら)。

上記、地方紙では大きく取上げているが、今さらというのが管理人の正直な感想だ。道内の紹介エリアを見ていると、前版より大幅に増えているが、観光地の紹介は飲食店とは異なり、「予定稿」ではないか。今回、三ツ星で紹介された三ヶ所は、多くの海外発行の日本ガイドで紹介済みのところである。

この「ミシュラン」、取材記者が隠密で訪ねることで有名だが、紹介される飲食店などを見ていると、やはり外国人の目であり、選定基準もフランス的である。昨年、「横浜・鎌倉特集」が発売され、「いかにも」と云ったところが選ばれ、紹介店舗を見て、鎌倉では苦笑いが多かった。

また、観光地の紹介となると、取り立てて驚くようなことはなく、それに一喜一憂する日本人の方が面白い(初版で高尾山が一つ星で紹介され話題となった)。かつて、ポールボネ氏の「不思議の国ニッポン」がロングセラーとなったが、それを読んで、自らの評価を気にする日本人と今のミシュランがダブる。

「ミシュラン」読者は欧米人が主流なのであろうか?

というのは、アジア系と欧米では観光への嗜好が異なる。たとえば、京都のような古都は欧米系には絶大な人気があるが、アジア系は神社仏閣、日本文化的なものにいまひとつ興味を持たない(抵抗感もある)。逆に北海道は、アジア系には受入れられるが、欧米人にはPR不足もあってかインパクトが弱い。

ひとくちに外国人観光客と云っても、千差万別であり、簡単には括れない。もし、ミシュラン読者に欧米人が多いのであれば、今回の改訂版は集客へのよきチャンスである。北海道はアルプスともウイスラーとも異なる多種多様な素材が集まった世界でも類を見ない場所である。このあたりが欧米では意外と知られていない。

アジア系も大切だが、欧米やロシア、中近東、さらに中南米などの人たちにもっと北海道を知ってもらいたい。遠いようだが、新千歳空港は米国と欧州からもっても近い日本の国際空港であるが、最近では存在意義すら忘れられている。北海道は世界にいちばん近い日本なのだ。

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