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北海道の書籍

今回より北海道に関連する書籍を不定期で紹介します。
大旗は海峡を越えた(田尻賢誉 著 日刊スポーツ出版社)
夏の甲子園が始まりました。駒大苫小牧高校の全国制覇から1年が経とうとしていますが、その余韻が覚めやらぬままに今年の夏も甲子園の土を踏むことができました。
これまで「駒苫」を扱った書籍は何冊か出ていますが、本書では著者が数年にわたり駒苫を取材した力作です。30才の新進気鋭のスポーツライターですが北海道の野球事情をきめ細かく、取材しています。
この本を読むと昨年の優勝が決してフロックでないことがわかります。香田監督が単身、何も知らない北の大地へ来て、試行錯誤を繰り返しながら一歩一歩、前進する姿はチームの成長とともに監督個人の成長でもあります。
昨年の甲子園の優勝インタビューでで見た香田監督の印象は涙脆くて実直で、負けず嫌いな情熱家といううふうに映りましたが、本を読んでみるとまったく別の顔も見えてきます。
既成概念にとらわれず、大胆で緻密、論理性と直観力のよさが本書を通して伺え知ることができます。
香田監督はこれまでの多くの経験から高校野球の指導者としてのバランス感覚を備えていますが、管理者としての顔だけはなく周囲から愛される素直さや人柄のよさがあり、素で接することが生徒と信頼関係が生まれ「この監督のためなら」という人徳が結果につながったところもあるはずです。勿論、ここにくるまでは監督の大変な努力があったわけで、高校野球は生徒とともに指導者も同時に成長しないと強くなれないことがわかります。人徳といっても一刻一夕で生まれるものではなく、少しずつ少しずつ作り上げていった結果であることがわかります。
本書を通して目的意識の重要性、日々の積み重ね、失敗からの収穫など普段の生活にも参考となるヒントが多く隠されています。
今年の甲子園の試合前、本書を読んでみるとまた試合が違って見えてくるのではないでしょうか。
■北海道いい旅研究室8(舘浦あざらし編集 海豹舎)
あざらし君責任編集のこのシリーズも8冊目となりました。1999年創刊なので7年目で8冊目というペースですが、途中1年以上発行されない時もあり、ハラハラしたものです。ハラハラ・・・そう、あざらし君は本の内容だけではなく、何となく彼の懐具合も読めてくるのでハラハラさせられます。観光関係の広告は一切取らないというポリシーのもと”低価格”で頑張ってきました。松田教授とともにかなり早い時期から温泉問題には取組んでいました。
最近は札幌市内の主だった本屋さんでは平積みで置かれています。ある書店では北海道観光や温泉関係の本コーナーではもっともスペースが割かれていました。創刊号と8号を並べてみるとページ数が96から152へ価格は400円から571円になっています。
オススメは「いい旅」と「じゃらん」を比較しながら読むことです。どちらがいい悪いではなく、行きたい宿のイメージがとてもよくわかってきますよ。
あざらし君、椎名誠が好きな無頼派であるとイメージしていましたが茶目っ気があり、奔放な大泉洋や松山千春などとも共通する匂いをかんじました。やはり、北海道キャラなのでしょうか?(本人は怒るも・・・)

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