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夕張に食指、”困った時の加森頼み”になるか

道内観光業最大手の加森観光が、夕張市の観光施設の運営受託について検討を始めたと道新にあった。市が所有する施設の大半で従業員を引き継ぎ、一括して運営を受託する内容で、観光事業全体を支援することも視野に入れているらしい。
先日、夕張市は観光施設の売却を提案型入札という形で市のHPで告知をしたが、マウントレースイスキー場(含むホテル)とユーパロの湯などはいくつか引き合いがあったらしい。
しかし、21ある施設を一括で引き受ける会社はなかったが、加森の場合、マウントレースイを核としながら大半の施設を引き受けるという。
単独施設の運営では一部を除き買収側のメリットが薄いので、施設を複合的に活用することによりシナジーが生み出せる一括購入を考えたのであろう。
加森の会社発展の基となったルスツでは、以前はスキー場だけの施設に遊園地などを作り通年型の複合型施設として大きくさせた。そのノウハウは最近ではテイネや運営を委託されている本州の安比高原や裏磐梯猫魔、御岳などで活かされている。
似た例として北海道の大型旅館(ホテル)は館内ですべての用が足りるように作られており、外ではお金をあまり使わない仕組みができている。外へ出にくいという気象条件も加わり、道外にあるような温泉街というものが道内ではあまり形成されていない。
こういったものは「顧客囲い込み戦略」であり、加森も夕張で構築したいのであろうが面白みにはかける。
よく、”困った時の加森頼み”と言われる。潰れかけたスキー場などを再生しているからだが、加森商法は相当ドラスティックといえる。
夕張にはある意味、加森的な狡さ、合理性も求められ、発想の転換という意味ではバラ売りされるよりはいいかもしれない。
今回の”切り売り”の中には夕張市立美術館が含まれていない。年間500万円の管理費が出ずに閉館になる。
年間収入が20万円にも満たないというが好きな施設であった。美術館も発想を変え、PRをすればそこそこの客足はあるはずである。たとえば入場料を500円にして一日30人くれば一ヶ月で45万円の収入となり、年間予算は賄えるはず。もともと500万という管理費も実際は相当削れるであろう。
加森さん、美術館を運営する気はありませんか?

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