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ホテル版のセイコマ? 道内限定のパコチェーンを語る

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温泉誕生を告知のパコの広告(1998年) 道内では先駆けとなる温泉付きビジネスホテルだ

北海道主要6都市でビジネスホテルを展開する「ホテルパコグループ」の一員で、よりグレードを高めたプレミアパコの3ホテル(※)を運営する北海道PKホテルマネジメント株式会社(本社:北海道札幌市中央区、代表取締役:藤渡 孝幸、以下 北海道PK)は、3ホテルの客室243室を対象とした第二期工事が完了したことを報告いたします。(6/3付リリース

ホテルパコチェーンは道内限定ながら地元の出張族を中心によく知られたビジネスホテルである。管理人も何度かお世話になっているが、存在を知ったのは、JR北海道の車内誌である。既に1990年代初頭から広告を同誌に出稿しており、JR北海道エージェンシーにとっては、もっとも古いクライアントではないか。最初に泊まったのは、釧路だがチェックインの際、「特別優待券はお持ちですか?」と訊かれたことを覚えている。一度、宿泊をすると2割程度、宿泊代が安くなるチケットを渡していたようであるが、ネット予約が普及する前なのでなかなか優れたCRM戦略である。

パコに泊まって関心したことがいくつかあったが、印象的であったのは客室に体重計とゴルフのミニパターが置かれていたことだ。出張族の健康管理や客室で退屈させないためだと思われるが、ゴルフをやらない管理人でも暇な時はパターで遊んでしまった。また、ホテルによっては朝食が無料のところがあり、早出の場合はおにぎりを用意してくれた。今では当たり前となっている朝食無料サービス(料金に含まれているのでタダではないのだが)だが、20年以上前から実施しているところに先見性を感じる。

先見性といえば温泉であろう。既に1998年頃には旭川と帯広に温泉大浴場を設置している。当時のビジネスホテルでは、大浴場を設けているところはいくつかあったが、天然温泉は殆どなく、その後すぐドーミーインやスーパーホテルなどが始めている。温浴施設としても規模は大きく、スーパー銭湯に準ずるようなホテルもある。よく温泉完備といっても、スーパーホテルのようにタンクローリーで運んでくる何ちゃって温泉もあるが、パコは自己掘削か引湯をしているので間違いない温泉である。

管理人のおススメは、「ホテルパコジュニアススキノ 」である。かつては「国際ホテル札幌」といって、シアターレストランのような所で、ロシアンショーをやっていた不思議なビジホがパコ系になった。アクセスはあまりよくないが、褐色の湯の天然温泉を完備している。札幌市内で温泉のあるホテルは結構あるが、褐色の湯はこことプリンスだけであろう。肌にしっとり、まつわりつく感じで、混んでもいないので、寛ぐことができる。

ビジホの先駆けモデルをいくつか作ったパコチェーンであるが、その後は全国チェーンホテルの猛迫で苦戦をしているのではないかと伺える。パコを運営しているのは、カネトモという会社であったが、2005年には、「ホテルパコ旭川」「ホテルパコ帯広」はカネトモからゴールドマンサックスに所有権が移転され、2012年には、ケン・コーポレーションに所有権移転している。また、「ホテルパコジュニアススキノ 」は2004年に、カネトモからケン・コーポレーションに所有者が移転。さらに「ホテルパコジュニアススキノ」「ホテルパコ旭川」「ホテルパコ帯広」は、2012年3月より北海道PKホテルマネジメント(カネトモ関連会社)が運営している。

パコに関しては、カネトモによるオーナー経営かと思っていたが、所有権はだいぶ複雑にっているようだ。今回、旭川、帯広、ススキノの3店が、プレミアパコとして、グレードアップしたらしいが、ロイネットやベストウェスタン、三井ガーデンなど高級化した全国チェーンに太刀打ちできるであろうか。ルネッサンスとノボテルもグループ化しているとリリースにあるが、パコと外資系ホテルでは利用者層が異なるであろう。

パコの魅力は地域に根付いたベタともいえるサービスにあるのではないか。ビジネスホテル業界において、他に先んじたサービスの導入は、コンビニのセイコーマートとダブるところがある。今では全国系のコンビニがセイコマのサービスをパクっているが、コンビニと違って、地元系のホテルはこのあたりは、やれらっぱなしとなって弱いところだ。地場ホテルでしか出来ない付加価値サービスは何であるか、管理人ももう一度、考えてみたい。

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