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楽天なども参入 激安ツアーバスについて語る

今朝(15日)のNHK「おはよう日本」で観光バスを利用したツアーバスについての特集をしており、そのなかで北海道が重点的に取上げられた。
ツアーバスについてはこれまでも何度か紹介したが、要は定期(正規)の高速バスではなく、旅行会社が主催し、バス会社からチャーターをして扱うもので大きく分類すると都市間輸送の片道・往復乗車型と格安ツアー型に分かれる。
たとえば東京-大阪間をツアーバスで利用すると4千円を切っているものもあり、定期高速バスの半額近く、新幹線の三分の一程度で利用できるので若者層を中心に人気となっている。
告知は旅行代理店にチラシなどがあるほか、インターネットも進んでおり、楽天トラベルではこれらのツアーバスを傘下におさめ、「高速バス」と表記して集客をしている。楽天以外の旅行会社でもツアー型高速バスに力を入れているが、その背景には高速バス予約は全国4社程度(発車オーライネットなど)でネットワーク化されており、参入が難しい点やJRきっぷの委託予約などもJR自社内で囲い込んでいるため参入は難しく、融通が利き、旅行会社ベースで仕切れるツアーバスに参入をしているという背景が考えられる。
また、観光を取り込んだツアーバスについては、今朝のNHKでも報じられていたが、知床1泊付き1万円、函館2泊付き1万円といった破格商品が目立ち、しわ寄せを食うのは安く叩かれる中小バス事業者である。
貸切料金が暴落している理由は、公共事業の削減で仕事がなくなったダンプなどの事業者の転入で、道内だけでもこの3年で3割以上増えている。
この煽りを食った”正規”の貸切事業者は、採算が取れず、北海道中央バスや沿岸バス(羽幌本社の札幌営業所・道内のローカルバス事業者は地元エリアのほかに札幌に貸切向け拠点をもっているところが多い)は、貸切事業が撤退をした。これまで10万円だった単価が3万円程度にまで下がったらしい。
車庫で休ませているよりはいいということで採算ギリギリで動かすのであろうが、勤務体制、車両の安全性など不安が多い。
また、ツアー型都市間バスでは、乗り場の不案内や事故の際の補償問題などもある。
現状では楽天のような大企業がツアーバスを高速バスと銘打って堂々と商品にしていることも問題である。何でもかんでもビジネスになればといいという発想は企業としてのモラルハザードを疑ってしまう。
ツアーバスに対して自由競争なので運輸局が極度に口出しをするのはどうかと思うが、何らからのガイドラインはつくるべきであろう。現状のままでは業者間の首も絞め、それが利用者に跳ね返ってくる可能性がある。
もともと高速バス(都市間バス)は地方事業者が大都会と路線を持てるために、赤字補填で各社のドル箱となった。それが定着・認知されたが、今度は不況の煽りを受けた貸切事業者や旅行会社、土建業などの心新規参入などで混線となっている。
こういった現象も一極集中、都会へ出なければお金が稼げないという時代を表していると思うがいかがであろうか。

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