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地域いちばんホテルとなった函館と釧路の「ラビスタ」を検証する

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「ホテルラビスタ函館ベイ」客室からの眺望と客室
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「ホテルラビスタ釧路川」ツインタイプと眺望(海側)・ダブルルーム(街側)

よく拙サイトを紹介していただいている函館発地域情報サイト「IZA Hakodadi」さんが「ホテルラビスタ函館ベイ」の人気の朝食について取上げている。函館ベイエリアの中心・安田倉庫跡に2008年4月に開業をした同ホテルは競争が激しい函館の宿泊施設の中でダントツの人気がある。何が利用者を惹きつけたのか、検証してみたい。

まず函館市はこの3年ほどホテルの建設ラッシュで、年間400万人以上が訪れる観光都市と云えども、市場規模は越えている。おまけに深刻な観光不況に見舞われており、ホテル間のダンピング競争も激しい。かつては地域トップクラスのシティホテルであった函館国際ホテルロワジールホテル(元・ハーバービューホテル)クラスでもシングル5千円台はザラ。先日、じゃらんを見ていたら2千円台のビジネスホテルや何とカプセルだが千円ポッキリというものも登場(ホテルフィート函館です。元のホテルリッチ)、デフレ・観光不況もここまで来たかと云う感じである。
私が初めて函館市を訪れた1988年10月、函館国際ホテルに2泊したが、当時の領収書を見るとルームチャージ(シングル)が8,500円、朝食が1,300円、その他バーやルームサービスを利用しており、しめて28,963円とある。やはりバブルである。
ちなみに今日24日、函館国際ホテル本館のルームチャージは4,700円、レイトインアーリーアウトだと3,700円である。これに対して、ラビスタはルームチャージのみで7,150円、朝食付きで8,500円なので、かなりの差である(じゃらん23日検索)。
オフ期の平日でこれだけ強気の料金設定には驚くが、ラビスタは値下げ競争に加わらない。それだけ稼働率が高いということだが、観光スポットに立地しているとは云え、それほどアクセスがよい訳ではない。この人気なぜか。実は道内にラビスタブランドのホテルは函館以外にも「ホテルラビスタ釧路川」、「ホテルラビスタ大雪山」と3箇所ある。大雪山はリゾート型だが、釧路は函館とコンセプトがほぼ同じだ。
共通点を列記してみると①観光スポットの中心に位置する②客室からのロケーションがよい③展望型天然温泉を完備④女性好みの客室やアメニティ⑤朝食バイキングが人気など挙げられる。また、客室はシャワーブースのみが中心であり、スタッフ人数も含めて、見えないところで合理化が進んでいる。
特にHAKODADIさんでも紹介をしている目の前で魚を焼いてくれる朝食バイキングには人気がある。品数やオカズが豪華という訳ではないが、地元の食材を小皿で取り分け、品数多く食べられるようにするなど女性ウケする内容だ。客室も同様で、特に函館はリゾート・お篭り系のような造りで、なかなかよく出来ている。実は調度品などは安物だが、一見高級感があり、騙される(満足する)マダムや若い女性も多いであろう。
また、温泉が本格的なところもウリである。最近、ビジネスホテルに温浴施設は必須になっているが、ラビスタの温泉はスケールがでかい。特に函館は風呂の種類も多く、眼前が函館山と海。なかなか爽快である。駅前のルートインホテルグランティアや谷地頭と同じ鉄分が濃い茶色の塩泉だがとても温まる。
ラビスタはドーミーインチェーン(共立メンテナンス)が経営しているが、ドーミーイン自体、温泉や個性的な客室を持つビジネスホテルで、アイデア力が抜群である。ドーミーインで培ったビジネスホテルの合理性とニーズを基に、ラビスタでは観光客やカップル、女性客を意識したワンランク上の宿泊特化型ホテルとなっている。館内は朝食施設のみで、飲食施設や宴会場なども存在しないいわばビジネスホテルの延長線上にあるのだ(函館はテナントレストランあり)。
なお、最近小樽駅前に「ドーミーインプレミアム」が出来た。長く閉鎖されていた小樽国際ホテルを改造したものだが、独自性を出しているようなので一度泊まってみたい。
国際ホテルのような泊・食・宴型シティホテルの苦戦を尻目に、ラビスタの好調は当分続くであろう。なお、管理人は函館は1回のみの宿泊(連泊)、釧路は3回泊まっているが、両者にはかなり設備面で開きがある(釧路はドーミーインと函館の中間位である)。
それは、そのまま宿泊料金に反映されているが、釧路でも地域いちばんホテルとなっている。スタッフの対応などは、シティホテルと比較すると物足りないが、総合的に判断をすれば、人気が出て当然のホテルといえよう。

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