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釧路に「シクロ」が登場、市内観光に新たな動き

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中心街の衰退が続き、空き店舗が問題となっている釧路駅周辺の中心街だが、市内観光にあらたに動きが出ている。
まず、ベトナムの人力三輪車「シクロ」を釧路の観光案内に使っている市民団体「釧路観光ガイドの会・シクロプロジェクト」が、お年寄りや障害者などのために乗車口を低くした新車を開発し、10月末まで釧路川河畔を運行している。
また、昭和20年代まで住民の足として使われていた釧路川の手こぎの渡し舟が復活した。幣舞橋より河口側の入舟町と浪花町の間を結ぶもので愛称は「釧路ゆめこい渡し」。定期船ではないが、チャータができるようだ。
釧路市中心部はMOOや和商市場以外、目ぼしい観光施設がない。釧路駅を降り立っても幣舞橋まで行く北大通りは空き店舗が目立ち、「寂れたマチ」という印象を観光客に与えてしまう。
紹介したシクロ、渡し船はボランティアレベルの地道な活動であるが、これまでの釧路観光にはなかった動きである。駅前、MOOに降り立っても十数年、殆んど代わり映えせず、誘客させるようなものが何もなかった。
釧路市は釧路湿原、阿寒湖など観光資源は豊富だが、大半が市内を通過してしまい観光での宿泊客が少ない。いかにして通過型で終わらせず宿泊をさせるか。阿寒町との合併により、阿寒湖が釧路市になったことで数字の上では宿泊客は伸びるが、市内中心部に観光客を増やすことが、中心街の再生にもつながるはずだ。
地域の要であった丸井今井が間もなく閉店する。空き店舗が増えているが、このところビジネスホテルの建設ラッシュが続いている。これは釧路に需要があるからであり、ビジネス客以外にも観光ニーズが結構あるのも理由のひとつである。中心街の宿泊客が増えれば周辺も変わってゆく。観光客の集客と中心街の再生は並行するものであると考える。
そういう意味でも「シクロ」や渡し船は小さな動きであるが釧路の再生へ期待をしたいものだ。

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