年末寒波により、雪不足だった全国のスキー場は一服ついたようだが、ここ数シーズン、スキー場の廃業・休業また再開や経営先や名称の変更が相次いでいる。08~09シーズンで道内の主だったスキー場の廃止・再開情報などを調べてみた。
まず、今シーズン営業休止をするのが道東では規模が大きいビラオスキー場(弟子屈町)、津別や羅臼も廃業しており、道東のスキー場の衰退が目立つ。
名称変更(経営先変更)したのが、端野メビウスあらため「ノーザンアークリゾート」スキー場、バブル期にリゾート開発された所だが、オホーツク圏では数少ない規模が大きめなスキー場である。昨シーズン営業休止をしていたニセコモイワは、「ニセコ モイワスキーリゾート」に。ここもよく経営者や名称が変わる。
ニセコ東山スキー場は、「ニセコビレッジスキーリゾート」と名を変えた。西武撤退後、プリンスホテルは一足早く、ヒルトンホテルに生まれ変わっている。同じく西武系の北広島プリンスホテルスキー場は、「北広島クラッセスノーパーク」に代わり、冬季も営業をすることになった。また、経営が破綻した道南のニヤマ今シーズンより函館ニヤマレジャーセンターが営業を継続させる。
西武系では津別、真駒内、深川は引き受けてが現れずこのまま野に戻りそうだ。西武系でも資産的価値があるスキー場は、シティバンクが引き受け、その後、売却をしているが、既に1シーズンで倒産したスキー場や今シーズンは営業をしないスキー場が全国に十数ヶ所ある。
先日、拙ブログでお伝えした糠平温泉スキー場はシティグループからグリーンネージュジャパンに譲渡されたが、グリーンネージュ破綻に伴い、糠平館観光ホテルが運営を引き継ぎ「ぬかびら源泉郷」スキー場として再スタートを切った。
函館七飯は、シティグループ から営業権・施設所有権をグランドレジャーに譲渡予定 。グランドレジャーは道内では北大雪、本州では新潟・赤倉温泉や奥利根などを運営するスキー場経営の老舗会社である。
スキー人口は底を打ったと云っても未だ微減が続いている。列島リゾート化構想に乗せられて80年代後半から90年代初頭にかけて作られたスキー場の多くは経営が変わっている。福島の磐梯エリアや湯沢周辺などは悲惨な状況だ。スキー場バブルの尻拭いはまだ終わっていない。
【参考】北海道索道協会公式HP
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