宿泊業界道内大手「鶴雅グループ」(釧路市)の大西雅之社長は19日、札幌市内で記者会見し、北海道市町村職員共済組合から「ホテル新定山渓ゆらら」を譲り受けたことを明らかにした。全面改装を行った上で、今年7月に鶴雅グループのホテルとしてオープンさせる。同グループにとっては支笏湖温泉に次ぐ道央圏進出となる。(3/20付 読売新聞北海道版)
本拠地の道東のみならず支笏湖など道央圏への進出を進めている「鶴雅グループ」が今度は定山渓に新しいホテルをつくる。公共の宿である「ホテル新定山渓ゆらら」を買収したが、これはなかなかいい買い物ではないか。
「ゆらら」は1999年開業と定山渓の大箱ホテルの中ではもっとも新しいはず。立地は温泉街の反対側の高台にあり、静かでローケーションもよい。管理人は開業間もない頃に宿泊したが建物や館内の造りなどハードはなかなかのものであった。食事やサービスはあくまでも平均的な公共の宿であったが鶴雅ブランドに改造するには向いていそうだ。
そういえば、最近の宿では珍しい卓球場があり、温泉仲間とビールを呑みながらラリーをした思い出がある。「ゆらら」自体は今月31日で閉館となる。
定山渓にオープンする新ホテルは合計54室。通常の客室の面積は約42平方メートルとして、ゆったりした間取りにするという。購入と改装に要する費用はしめて約9億円。
鶴雅グループの宿は評価が高いが、まだまだ道東のイメージが強い。一昨年、支笏湖観光ホテルを買収し、「しこつ湖鶴雅リゾートスパ水の謌 」をつくったがあまり情報が入ってこないのが気になる。宿泊予約サイトのクチコミを見ると楽天が4.09、じゃらんが4.4といまひとつといったところか。定山渓に新ホテルができることにより、グループの道央圏での囲い込み戦略がひとつ進む。
今後の出店は登別や函館エリア(湯の川)か?
ゆらら客室から見た定山渓温泉街
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