*

【トピックス】国際的な野鳥観察旅行への期待 

このほどロンドンで8月19日から開かれた世界最大のバードウオッチングの見本市「ブリティッシュ・バードウオッチング・フェア」に根室市や釧路市が日本から初めて出展し、タンチョウやオオワシなどの道東に生息する野鳥が来場者の反響を呼びました。
英国には数百万人のバードウオッチャー人口がいるといわれています。日本の野鳥への関心は高く、特にイギリスでは見ることができなくなったオジロワシやオオワシを見ることができる根室市の風連湖や春国岱へは最近、欧州からのバードウオッチャーを見かけるようになりました。
根室半島周辺は野鳥が住む林などが多く、自然資源に恵まれており、春国岱原生野鳥公園では、日本で観察できる渡り鳥の約半数の250種が見ることができます。なお、この250種という数字は世界でもっとも多い数といわれています。
バードウオッチングは大きな観光資源であり、根釧地区の野鳥を世界的なブランドにしようと昨年あたりから行政が動き出しました。野鳥観察を目的とした海外旅行者を誘致しようと英語版のホームページ
作成や英語ガイドの養成、そして今回のフェアへの出展など世界へ誇れる新しい北海道ブランドの育成へ向けてPRをしています。
この冬にはイギリスのバードウオッチツアー会社「バードホリデーズ」がツアーを企画しているほか今回のフェアでも何社からのオファーがあったようです。
また、11月には風連湖・野付半島がラムサール条約に登録されることが有力になっており、これを機に国際的な観光スポットになる可能性があります。
知床半島が世界自然遺産に登録され注目を集めていますが、ラムサール条約に登録予定の野付・風蓮道立自然公園は知床に隣接をしており連携した自然・体験型旅行が楽しめることになります。
海外観光客の誘致は道が積極的に取組んでおり、東アジアからの来道客は一定の成果を納め、今後はリピーターの育成など新規開拓とともに第二段階へ入っていると思われます。
また、オーストラリア資本のニセコ進出など”想定外”の出来事も進行中であり、海外観光客の誘致は北海道観光の命題となっています。
その中でバードウオッチングツアーは地味なようでありながらファン人口が海外に多く、安定したリピーター需要が期待できるものと思われます。
道内、国内ではあまり知られていない根室地区の野鳥と自然ですが実際訪れてみるとそのダイナミックさにには驚かされます。特にこれから渡り鳥が多い時期は天気もよく、素晴らしい夕陽や結氷期になれば湖を横断する数十頭のエゾ鹿の群れなどに出会うことができ野鳥ファンではなくても道東の大自然が満喫できるはずです。
現在、メッカである春国岱には3軒の民宿・コテージとネイチャーセンターがあるだけで手付かずの自然の景観を残しています。徒歩での見学が中心となりますが、受け入ることができるキャパシティが限られています。3軒ある民宿はシーズン中はかなり混んでおり、これで海外からの観光客が増えると心配な面があります。
知床は世界遺産へ登録後、宿が大変取りにくい状態であると聞きます。もともと観光地として開かれた知床でさえも受け入れには限界があります。
バードウオッチング客を誘致すること自体は大賛成ですが、自然保護と観光の両立をどうバランスよくやってゆくのか大事な使命です。
◆参考資料
春国岱ネイチャーセンター http://www.marimo.or.jp/~nemu_nc/workn/
財団法人 日本野鳥の会 http://www.wbsj.org/

 - すべての記事一覧, ミシュラン(ツーリズム)