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「JR東日本パス」と「大人の休日倶楽部パス」、交通費が安くなれば観光客はやってくる

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恒例となった「おとなの休日倶楽部パス」が6/23~7/5の間、実施されている。50歳以上で「大人の休日倶楽部」カードを持っていれば、JR東日本管内の乗り放題になるパスだが、今年から内容が変わった。

まず、昨年までは3日間乗り放題で12,000円であったものが4日間乗り放題で13,000円に。フリーエリアから函館と金沢・福井が外され、JR東日本管内が中心となった。千円アップしたものの期間は延長、しかし、目玉であった函館には行けなくなったので、今回は売上げがだいぶ落ちるのではないか。

なにしろ東京-函館間は新幹線乗り継ぎで片道約18,000円なので、いかにお得ななのかわかる。昨年は2回実施されたが、函館では「大人の休日特需」が発生しており、観光業者も大人の休日向けの割引やホテルパックなどを出し、救世主ともなっていた。

今回、JR北の函館とJR西の金沢・福井が外された理由だが、震災は関係なく、既にその前から発表されている。情報によると、利用者が東北を通り越えて函館まで行ってしまい北東北での下車客が少ないことがJRや観光関係者の間で問題となっていた。新幹線が新青森まで開通したことで、新幹線の利用促進と青森での観光集客を行いたく、函館を外したという話を聞いたことがある。また、他社線を利用した場合、その利用分を北と西へ支払わなくてはならず、経営状況が芳しくないJR東日本にとっては、避けたということもあるであろう。今回のパスは「はやぶさ」も利用できず、あまり魅力のあるものではなくなっている。

「大人の休日特需」を見込んでいた道南の観光業者は大いなる誤算である。9月と来年1月にJR東+JR北全線が利用できる大人のパスが発売されるが、料金が23,000円なので昨年までの「特需」は発生しないと予想する。

しかし、函館まで行けなくても、青森-函館間の運賃を別途払えば北海道まで渡ることはできる。「青函往復きっぷ」(自由席用なら5,500円)を購入すれば、18,500円で函館まで往復でき、有効期間も3日から4日に変わっているので道南旅行だけなら使える。しかし、利用者層から見て、そのような使い方をする人は殆どいないであろう。

 

大人の休日とは別に、JR東日本では新幹線を含めた管内の列車が1日乗り放題で1万というきっぷ、「JR東日本パス」を発売している。利用期間は第1回が6/11~6/20(すでに終了)、2回目が7/9~7/18である。1回目は好評で、売上げはJRの想定をかなり上回ったようだ。

このパス、震災後、激減した利用者を何とか戻そうと始めたもので、平日も使えるフリーパスを出すことは異例である。こちらは「はやぶさ」も利用できるが、往路と復路を別々に購入して使うことも可能なので、短期間の旅行にはお得である。渡道で利用する場合は、やはり「青函往復きっぷ」のようなものを別途購入すれば、かなり安く上がる。

 

大人の休日の話に戻るが、交通費が安ければ、観光客がやってくる。これは過去の事例で証明されていることだ。「JR東日本パス」が好調なのも、その値頃感にある。世界文化遺産に登録された平泉は、7/9からの第2回目の実施期間は大いに賑わうであろう。

北海道にどれほど道外から観光客を呼び込めるかは、交通費をどこまで抑えることができるに掛かっているのではないか。管理人が利用するスカイマークはその安さ上、常時満席である。北海道へ行くよりも韓国へ行った方が安い現実があり、鉄道会社は航空会社のようにフレキシブルには対応できないであろうが、ここをクリアできれば、大いに状況は変わるはずだ。

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