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札幌グランド&パークホテルの再生はなるか

096012 

12月のグランド&パーク両ホテル客室からの眺め

札幌グランドホテルなどを運営するグランビスタホテル&リゾート(東京)が、官民共同出資の企業再生支援機構による支援を受けることになった。 (12/3付 道新社説

北海道の「迎賓館」とでも云うべき札幌グランドホテルパークホテルを運営するグランビスタがはじけてしまった。リーマンや震災の影響も大きいが、北海道炭礦汽船(北炭)から引き継いだ巨額の負債が未だに残っているとは知らなかった。

グランビスタの旧名は三井観光開発だが、現社名に変わる少し前あたりからホテルの様子が変わってきた。ひとことでいえば、顧客を省みず、利益追求に走るように見受けられ、それまで定宿にしていたパークホテルから足が遠のくようになった。

2007年にグランドホテルの大改装が行われたが、直後にリーマンがあり、管理人は幻想と信じている「富裕層」と外国人の取り込みを図ったが、思ったほどの成果が上がらず今日に至っている。

その間、グランドとパークは随分と様変わりした。管理人は札幌へ来るとグランドホテルの「ライラック」で必ず一度はランチをした。お目当ては千円の男爵コロッケ定食で、ホクホクのじゃが芋にサラダ、コーヒー、デザートのバニラアイスまでが付いてきた。同じ場所には新しい名前の店が出来たがかなり値段が上がり、定食類が一斉にメニューから消えた。また、パークホテルはベーカリーのアップルパイが美味しく、お土産にも買ったが、こちらも姿を見なくなった。

千円のランチを楽しみに来るような貧乏客は必要ないのであろうが、リニューアルと共に違和感を増していった。ホテルの路線変更は多くの古くからの顧客を失ったのではないかと想像する。イメージチェンジを図り、収益を増やすのは結構だが、足元が見えていなかったのではないか。

今年の春、久しぶりにパークホテルに泊まった。その時の感想を拙ブログに述べているが、以前では考えられないことの連続であった。ひと言でいえば、スタッフのモチベーションが落ちていた。昔であれば、パークホテルに泊まれることはステータスであり、緊張感もあったが、そういったものがなくなってしまった。

今後、両ホテルはどうなって行くか?

建物も老朽化しており、過去のブランドも通じない時代となっている。しかし、北海道・札幌を代表する地元のホテルの顔であることには違いない。管理人は、出来うる限り、全国チェーンホテルには泊まらず、地場のホテルに泊まることを心掛けているが、両ホテルにはもう一度、そのような気にさせてくれるホテルに生まれ変わってもらいたいと願う。

伝統に胡坐をかいてはいけないが、残すべき伝統と捨てるべきものの選択を誤ってしまった気もする。両ホテルの再生は地元経済にとっても重要なので、原点に戻った出直しに期待をしたい。

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