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函館の街を走って60余年 希少価値となった500形路面電車

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まだ500番台車両が多く活躍していた1988年の函館市電(左が旧塗装、右の530番は健在)

大型連休期間中、函館に来た観光客に市電を利用してもらおうと28日、臨時の市電乗客案内所が函館若松町15の函館駅前交番前に開設された。来月5日まで。(4/29付 函館新聞/eHako)

函館市交通部は14日、明治期の路面電車を復元した「箱館ハイカラ號(ごう)」の今季の運行を始めた。春の青空が広がる中、レトロな車体が函館の街並みをのんびりと走り抜け、本格的な観光シーズンの幕開けを告げた。(4/14付 函館新聞

函館は路面電車が似合う街だ。特に古い車両が景観に溶け込んでる。

人気の「箱館ハイカラ號」は100年経過している車両だが、もともとは成田詣の鉄道、成宗電気軌道(今の京成電車の前身)で運行されていたものが1918年に函館市へ移管、その後、ササラ電車に改造されていたが、1992年函館市制70周年記念事業として当初の姿に復元改造された。

なのですべてが100年前のものという訳ではないが雰囲気はよく出ている。運転手のほか、車掌も乗車しているが、レトロ制服を着用するなど凝っている。音と揺れが独特で、乗り心地の方はイマいちだが昔の路面電車は逆にこんなものであったのであろうということが実感できる。

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「箱館ハイカラ號」(30形)を別にすると、函館市電で現存するもっとも古い車両は500形である。1949年から1951年にかけて30両製造されたが、今は2両を残すのみ。車体正面に番号が書かれているが、501と530とあるものがそうである。確か旧塗装に塗り替えられており、もっとも往時の雰囲気がある車両である。

管理人は函館を訪れと気まぐれ的に市電の写真を撮る。古い車両に興味があるので、過去のライブラリーを見てみると500形が圧倒的に多い。初めて函館を訪れた1988年時は駒場車庫まで見に行った思い出がある。

観光向けの「ハイカラ號」にはない泥臭い魅力があり、車両の古さもそうだが、あのベタな塗色にも惹かれたのかもしれない。

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左 函館駅前から十字街方面500形車内 中 520は1993年廃車 右528 1997年廃車

500形は乗降口の階段など前時代的で人にやさしくないが、昭和の生き証人である。最近、路線バスもノンステップが主流となり、よっこらしょと登るバスにお目にかかれなくなっているのは残念であるが。

大型連休中、函館へ観光へ行かれる方も多いと思われるが、2両しかない500形に遭遇したらラッキーかもしれない。

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駒場車庫の500形 523、517ともにガス会社経由区間廃止のため1993年廃車

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