*

合併した町にかんじた旧町の二極化

’07.2.naganogifu 090.jpg
’07.2.naganogifu 097.jpg
旧熊石町・町営国民宿舎ひらたない荘へ向かう道と八雲町「ハーベスター」から望む噴火湾
31,1日と以前、マチづくりのアドバイザーをしていた旧熊石町(現八雲町)を1年半ぶりに訪れた。
函館からレンタカーで約1時間50分の道程であるが、途中にある道路標識が「八雲町(旧熊石町)」や「八雲町(旧熊石)」に変わっている。「旧熊石町」は間違いではないが、熊石は存在するのだから「旧熊石」という標識はおかしい。
それにしても日本海沿いの追分ソーランラインルートに「八雲」という標識を見ると違和感を感じる。
八雲町と熊石町は一昨年の10月に合併をした。八雲町は渡島支庁、熊石町は桧山支庁に所属しており、支庁を超えた合併となった。また、両町は太平洋(噴火湾)、日本海に面しているため多分、日本唯一2つの海に接している町になったので新たに二海(ふたみ)郡という名称になった。
しかしながら表向きは対等合併ながら実質は吸収合併であり、役場は旧八雲町に置かれ、支庁は渡島となった。
合併から1年半が経過したが、旧熊石町は新しい話題に乏しい。人口は旧八雲町は1万7千人を擁するが、旧熊石町はこのままでは3千人を切りそうな勢いで八雲町全体で人口2万をキープするのは難しいかもしれない。
熊石町内を歩いている人はお年寄りしか見かけない。これは過疎地どこでも同じ光景であるが、閉まっている商店が多く、唯一人を見かけるのがセイコーマートである。
熊石の方に八雲町を案内して戴いた。先ごろできた「噴火湾パノラマパーク」は高速道路から乗り入れできる体験型の公園である。当日はみぞれ模様にも関わらず多くの子供たちが室内遊戯施設に集まっていた。
また、ケンタッキーフライドチキン系の「ハーベスター」も賑わっていた。手作りピザがウリらしいが、行列をして待たないといけないほどの盛況。
この新しい施設を見ていると都会郊外の日曜風景と変わらなかった。八雲町は函館からも離れており、ファミレスやイタリアンなどを食する機会は少ない。函館でさえも本格窯で焼くピザハウスが登場した時は行列していた。盛況なのは当然であろう。
それにしても同じ八雲町でも熊石とは違い過ぎる。同じ町に「過疎・田舎」と「都会もどき」があった。語弊がある言い方かもしれないが、同じ町内に強い町と弱い町が存在し、二極化しているとかんじた。
たまたま札幌に赴任が決まり、熊石町で最後の夜を迎えていた校長先生と酒席を交わした。先生は道内各地、転勤したが、熊石ほど子供たちのこころが優しく、年寄り思いのマチは初めてと語っていた。「森でキャンプを張った帰り、子供たちがひとりで5つ6つと大沼団子を買うんだ。そんなに買ってどうするんだと聞いたら家の爺ちゃん、婆ちゃんと近所のお年寄りの家に配るというんだ。それがひとりでなく、みんなそうするから驚いたよ。普段も年寄りを見かけると必ず挨拶するしね。こんなマチはないよ」と言っていた。
高齢化・過疎化ばかりが話題になるが、田舎も捨てたものではないなと町民ではないのに少し誇らしい気分になった。

 - すべての記事一覧, 地域づくり&イベント