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北見東急閉店、苦しさを増す道内地方百貨店

きたみ東急百貨店が、10/31付で閉店することになった。
管理人は、隣接する東急インへ宿泊した際、何度か立ち寄ったことがあるが、閑散としていた印象がある。オホーツクの小都市・北見にデパートがあるのは意外なかんじがしたが、倒産した北見バス(現・北海道北見バス)が東急グループという関係からであろう。
丸井今井の再編による道内地方都市からの撤退、規制緩和による急激な郊外型店舗の拡大で地方百貨店は、存在そのものが危機に立たされている。
何度かこのブログでお伝えしている釧路市中心街の衰退は、丸井撤退後、テナントビルとして再生するはずであった「キュート」がいまだに開店しておらず、苦しさを物語っている。
帯広は、郷土愛が強い地方なので、唯一の地場百貨店「藤丸」が頑張っているが、実情は厳しいであろう。
札幌は、二極化が進んでいる。大通で苦戦していた丸井今井は、伊勢丹との提携により、かなりよくなった印象だ。個人的にNO.1デパートと思う伊勢丹の参加は、客層的にも共通するものがあり、プラスにはたらくであろう。しかし、札幌では成功しても、伊勢丹の高級路線は地方では通じない。
北見や釧路、帯広、室蘭、苫小牧クラスのマチに百貨店は必要であろうか?
中心街の核づくり、パブリック的な側面を含め、マチに百貨店がある、ないとでは、かなり違う。管理人は何度か百貨店の必要性を訴えてきた。
しかし、これらの都市にある百貨店は、「百貨」の体をなしておらず、品揃いでは、郊外型の大型専門店には勝てない。クルマがあれば、全国ブランドの衣類が地方でも買える。買い物だけではではなく、食事や映画鑑賞、ゲームなどひと通りのことが一ヶ所でできてしまう。
こういった状況でいちばん心配なのは、三浦展氏(下流社会著著者)が言う地方の「ファースト風土化」である。
昨年、釧路市内の飲食店に入ったところ店内にユニクロのダッフルコートを着ている女性が周囲に3人もいて驚いたことがある。クルマ社会になると、お洒落をする機会が減る。ユニクロやGAPのようなカジュアル服は売れるが、そうでないものはきびしい。
ブランドものがほしい時は、札幌などの都市部まで出かけて購入する。地元の百貨店ではめぼしいものがないため無視されることになる。
地方百貨店の危機は、駅前・中心街の衰退、クルマ社会、規制緩和、地方の慢性的不況、購入機会の全国均等化、消費行動の変化など背景にあるものは、複合的でえらく根深いものがある。

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