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消え行く寝台列車はかつてのSLブームを彷彿させる

現在、発売中の趣味情報誌「自遊人」と「一個人」では、寝台列車特集をしている。自遊人では、「汽車旅賛歌」と題し、カシオペア・トワイライトエクスプレス・北斗星の「三大豪華寝台覆面取材 」が面白い。また、一個人では、「豪華寝台列車と冬のローカル線の旅」を特集しており、競合誌である両誌が同じテーマを組んでいる。
以前、「HANAKO」と「OZマガジン」などが鎌倉や京都特集で重なることはあったが、男性中年以上向けの雑誌で、最近は寝台列車特集が定番になっている。
鉄道雑誌でも以前、ブルトレ特集をやると部数が伸びたというが、その頃の鉄道少年がいい齢となり、購読をしているのであろう。
ところで先日、来年春から再来年にかけてのダイヤ改正に於ける寝台列車の大幅削減が発表された。九州ブルトレの廃止は遂に来るべき時が来たかというかんじだが、一時は3往復体制であった「北斗星」が2往復から1往復に減らされた。
プラチナチケットといわれた北斗星でさえもさすがに需要が減っているのであろう。車両の耐用年数も限界に来ており、ごく限られた豪華寝台を除き、日本から寝台列車がなくなる。
これから消え行く寝台車ということで何度もメディアで取り上げられていくであろうが、これに似た現象をかなり昔に経験した記憶がある。
それは管理人が小学生から中学生にかけての頃に起きたSLブームである。当時、蒸気機関車がなくなるというのでテレビや雑誌では、食傷気味になるほど特集が組まれていたのだ。最初は客車、客車がなくなってからは貨物と5年ぐらいは続いたのではないか。
確か弘済出版(現在の交通新聞社)発行の時刻表には、SL専門のものがあった記憶がある。管理人はSLにはあまり興味がなかった。なぜならSLと時代を共にしていないので郷愁を誘うといわれても実感がないのである。6才の時、館山から両国まで房総西線(内房線)で乗った海水浴客向けの臨時列車が唯一乗ったSLである。
それよりも憧れたのはブルトレであった。「あさかぜ」など九州行きの個室寝台に乗ることは、飛行機のファーストクラスに乗ることよりもすごいというのが当時の感覚であった。なので未だに寝台列車へのこだわり、憧れは強く、その結果、90回以上も「北斗星」に乗ってしまった。
管理人オススメの寝台列車と寝台タイプは、「トワイライトエクスプレス」のシングルツイン、「あかつき」の同じくシングルツイン、「サンライズ」のシングル、「あけぼの」のソロ、「北斗星」であれば高いがロイヤル、また、寝台ではないが、「はまなす」ののびのびカーペットカーがいい(これに似たものがサンライズにもある)。唯一列車を挙げるなら「トワイライト」であろう。
最後に東京、大阪発の九州方面ブルトレを全廃するのなら、是非、東京発九州方面(宮崎や大分・湯布院方面)行きの豪華寝台列車を走らせてほしい。カシオペアのような隔日1編成でいい。東京を16時頃に出て、名古屋と深夜帯に近いが大阪で客を拾う。
別府、湯布院、宮崎などかつて新婚旅行で訪れたシニア層などターゲットに「カシオペア」、「トワイライト」の九州版ができることを願っているが。九州新幹線の工事も進み、JR各社の思惑利害が異なるので実現は難しいかもしれないが、需要は見込めるのではないか。

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