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ポスト・インバウンド 近未来の国内観光を予測する

新型コロナウイルスの感染拡大防止を目的とした渡航自粛により、訪日客がほぼ“蒸発”した実態が明らかになった。減少は一時的ではなく、「数年に及ぶ」(日本商工会議所の三村明夫会頭)と懸念される。全国の観光事業者は、訪日客頼みから脱却した新たな道を模索し始めている。(5/20産経引用)

まだまだコロナ禍の真っただ中にあり、先行きも不透明であるが、コロナ後の観光業界がどうなって行くのか最近、いろいろな話が出て来ている。その中でポスト・インバウンドというキーワードがよく登場するようになっている。

一般的に云われているのが世界の観光業界はまずは近めの国内旅行から復活が始まり、次第に距離が伸びるようになるが、最後まで残りそうなのが海外旅行(インバウンド)である。
交通手段は当初はクルマ、その後、鉄道・航空機などの公共交通機関へシフトするというのが大方の見方であり、宿泊は人との接触が少ないコテージ、コンドミニアムあたりから埋まりだしそうだが、日本の場合はリゾート滞在型の文化が普及していないのでケースは異なるであろう。インバウンドに関しては完全に戻るまで3年ぐらいはかかると欧米では云われているが、それまでの間に観光スタイルも変わっているはずである。
日本も大きな流れでいえば世界と同じだが、コロナ被害が少なかったアジアは中華圏を中心にインバウンドの戻りが早いような気がする。勿論、コロナの状況次第であるが、たとえば今秋~冬に来るかもしれない第二波の被害が少なかった場合、来年の春節あたりはかなり賑わうのではないか。その場合は中国人へのアレルギーが心配される。「自分は台湾人です。香港人」などと書かれたステッカーを今年の2月頃、国内でも見られたが、それがエスカレートするのではないかと危惧している。

国内客に関しては最初は「安近短」からスタートしそうで、首都圏であれば伊豆箱根、草津あたりの手頃な温泉地から戻ってきそうだ。「安近短」だとこれまでと変わらないが、これがきっかけとなって日本人による国内旅行が盛んになればインバウンドの穴埋めができる。京都などはホテルが余剰しているので格安で泊まれるはず。こういう時こそ滞在型の連泊で楽しむことができれば日本の観光も変ってくるはずだ。国内観光の基本はあくまでも日本人であると何度も述べてきたが、今こそそれが試され、チャンスでもある。

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