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青森国際ホテルが経営破綻、相次ぐ地元を代表するホテルの廃業は地域文化の危機

青森市で青森国際ホテルを運営する国際ホテルが青森地裁に自己破産を申請し、受理されたことが26日、分かった。帝国データバンク青森支店によると、負債額は約16億円。新型コロナウイルス感染拡大に伴う休業が、資金繰り悪化に拍車を掛けた。(5/27河北新報引用)

コロナの影響により、ホテル旅館の経営破綻や廃業が相次いでいる。今回、自己破産をしたのは青森市を代表する青森国際ホテル(公式HPはリンク切れ)である。実は市内ではいちばんお気入りのホテルで何度か泊まっている。その知らせを聞いてショックを受けたが、都市型ホテルの経営の難しさが今回のコロナ禍で浮き彫りになった。

国際ホテルは青森駅からほど近い立地で、泊食宴を兼ね備えた都市型ホテルであるが飲食が充実していた。ブライダルなど宴会が中心であったようだが、朝食の質が高く、夕食も和食堂での地酒が美味かった記憶がある。こういったホテルは多くのスタッフを抱えており、飲食施設も直営が多い。今回のコロナよりも遥か前、バブル崩壊以降、宴会や外食の機会が減り、都市型地場ホテルの経営はきびしくなってきた。宿泊の方も全国チェーンに押され、経営を圧迫していた矢先での今回である。こういったホテルはその地方の迎賓館的な要素もあり、地域の顔でもある。宴会が多い青森県は八戸や弘前にも同じようなホテルがいくつかあるが今後が心配である。
また、青森国際ホテルの破綻ニュースの直前には札幌第一ホテルが6月20日で閉館するという報道があった。第一ホテルは青森同様、70年以上の歴史があり、もともとは披露宴などが出来るような料理旅館の流れを汲んでいる。ここも良心的な宿で今どきの札幌では珍しく料金の変動が少なく、駐車場も無料であった。青森同様に管理人お気に入りのホテルで何度か泊まったが、夕食も食べられ宴会機能も残していた。ビジネスマンにはやさしい宿であったが、良心的な宿がどんどんと消えて行く。

あのアパホテルはこの機を狙って全国一律2500円のキャンペーンを全国CMで流している。コロナを利用していっきにシェア拡大を狙っているのであろうが、体力のない地場資本のホテルがどこまで維持できるのか心配である。アパなどの全国チェーンの宿泊特化型ホテルでは、朝食以外が館内で取れるところは殆どなく、勿論、ブライダルや宴会なども出来ない。朝食でさえもテナント形式が増えており、ただ泊まるだけになっている。

家族で食事や結婚式、同窓会、企業イベントなど地域の思い出の日を担ってきた地場のホテルがコロナによって危機に瀕している。こういったホテルは地域の文化であり、今が「あきらめ時」にならないことを祈る。

 

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