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低調な夏休み国内旅行者数、「夏季北海道特別料金」は必要か

JTBによると、今年の夏休み期間(7月15日〜8月31日)の国内旅行者数は前年同期比0.9%減の7350万人と4年ぶりの前年割れになる見通し。「ガソリン代などの値上げで消費者の節約ムードが旅行にも波及」「燃料高で割高な海外からのシフトはあるが、大きなものではない」など物価高の影響が及ぶ。旅行会社や各観光地では間際予約の伸びに期待する(7/26付 観光経済新聞

国内・海外共に減少するのは最近では記憶にないことだ。特に2度の地震による風評被害の東北地方は大幅に落ち込んでおり、週末でもかなりの空きがあるという。北海道はどうか?海外からのシフト組みが北海道や沖縄に流れ込み、昨年よりパックツアーは出ているというが、全体的な数字で見るときびしいのではないか。特に道内観光客の財布の紐が固そうだ。
夏季の北海道ツアーはダイナミックパッケージなどの募集型企画旅行で申込んでも基本料金が高く、ビジネスホテル1泊付で東京発の場合、最低4万円以上はかかり、ピーク時には6万円を超えるのでパックにする意味がない。
観光地の宿はさらに高く、移動の中心となるレンタカーも「夏季北海道料金」なるものがあり、3割程度は上がる。さらにこの燃料高もあり、夏休み期間の北海道旅行はかなり高いものについてしまう。3泊4日で家族でまわるのなら一人10万円は覚悟しておいた方がいいであろう。これならサーチャージを考えても海外の方がよいか。
同じコースで10月から6月頃のショルダー・オフ期に旅行すればピーク時の半分程度で上がり、さらに格安のツアーが登場する。この極端な価格差が北海道観光の問題点であると以前から言っているが、この構造は変わっていない。季節変動が激しい地域なので夏季多少高くなるのは仕方がないことだが、オフシーズンに利益を度外視したような叩売りをする構造にも問題があるのだ。自らの首を絞め、そのしわ寄せが夏に来る。夏は高くても来るという常識が出来ているが、さっぽろ雪まつりなどは、敬遠されるようになり、大幅な価格ダウンをしている。すべてに”夏季北海道特別料金”を付けるのもいかがなものかと思う。
利用者からみた北海道観光の位置付けは海外旅行に近いものがあるが、果たしてその路線でいいのか。受け入れる側は深刻な旅行不況のなか、小手先の○○ツーリズムや高級化路線の前に、自分たちのポジショニング、北海道観光の本質を根本から考える時期に差掛かっていると思う。

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