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スタジアム広告と媒体効果

今日は広告マーケティングの話をします。
先日、楽天の本拠地フルキャストスタジアムからのゲームをNHKBSで見ていた。気になったのが氾濫する球場広告である。ここは昨年から楽天がホームにしているが、以前の長閑な雰囲気の宮城球場と違い、いかにも突貫工事で作った外野と内野席の中間に位置する歪に突き出した客席、以前はオール芝であった外野席も前部が椅子席で特別席となっているほか大改装がされている。
もともと老朽化が激しい球場を改造したものだが異様なつくりだ。そして、これでもかというくらいに広告が各所に貼られている。スコアボードなどは広告のなかにスコアと選手名が埋まっているかんじでポータルサイトがリアルに現れたようだ。
全体的に不快感をかんじる。多分、旧県営宮城球場時代の10倍以上は広告があるであろう。これではNHKの地上波では頻繁にカメラアングルを変えなくてはならず放送にならない。
しかし、楽天球団は広告収入のおかげで昨年は黒字となった。
こういったマーケティングデータがある。ファンがあるドーム球場に訪れ、球場を出た直後思い出せる広告は50社のロゴのうち10%も思い出せないというものだ。さらに時間が経過すれば記憶はもっと薄くなるであろう。
広告は多すぎるとかえって効果を失う。フルキャストのように汚らしく(そう見える)広告を並べている球場などはなお更であろう。
昔、後楽園球場があった時代、外野フェンスの広告主(サクラカラー、森永チョコレートなど)を今でもいくつか思い出すことができる。もっとも商業主義的であった後楽園でも数は限られており、広告効果があったのだ。
また、広告が付きにくい不人気球場はスペースが空いているいるので意外に印象に残る。近鉄の本拠地であった藤井寺球場などは外野フェンスの広告が疎らであったが、「近鉄特急で伊勢志摩、スペイン村」へなどが頭にこびり付いている。視聴率調査と同様に単純な露出回数では効果がわからない。
Jリーグが始まった時、リーグスポンサーは一業種一社とした。チームスポンサーも同様であり、バランスがいい広告配置が成されていた。その後、Jリーグ人気の後退もあり、最近では小枠のスポンサーの広告も出しているので楽天のスタジアムとあまり変わらなくなったが、それでもリーグ管理の下一定のルールがある。
現在は広告が巷に氾濫している。ブログなど個人メディアの時代が到来しているので、広告主はより一層吟味して広告を出すべきであろう。
また、スペースを提供する側の意識、モラルも問われる時代だ。

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