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5万軒を割りそうな旅館、増え続けるホテル・・・しかし将来は

厚生労働省は27日までに、08年度の全国の旅館・ホテルの営業施設数と客室数をまとめた。それによると、今年3月末現在の旅館数は5万846軒、客室数は80万7697室となり、前年度に比べそれぞれ1449軒、1万4871室減少した。対して、ホテルは9603軒、78万505室で、161軒、1万4208室の増加。施設数では5倍以上の差がある旅館とホテルだが、客室数ではそれほど差がなくなりつつある(10/31付 観光経済新聞)

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旅館軒数が来年には5万軒を割りそうだ。旅館・ホテル、簡易宿泊所(ペンション・民宿含む)、下宿を含めた「旅館業」の営業施設数は全国で8万4411軒。前年度比1155軒減だが、そのほとんどは旅館によるものだ。旅館の5割近くは赤字と云われている。多くが零細な家族経営であり、後継者がいないために廃業が目立つ。
観光地や温泉地の旅館、駅前旅館なども含め、競争力のない旅館は、駅前シャッター商店街のように、著しい勢いで消えている。管理人は出張に出ても、少し離れた温泉地や駅前旅館など以前は敢えてチョイスして泊まっていたが、ホテルの機能性・利便性には勝てず、旅館宿泊数は減っている。駅前旅館などは殆どが開店休業のような状態だ。
逆にホテルは増えており、客室数では既に旅館と拮抗している。ホテルがもっとも多いのは東京都で、以下、北海道の660軒、長野県の535軒、兵庫県の402軒と続く。もっとも少ないのは徳島県の35軒となっている。 北海道は旅館数でも静岡県の3661軒に次いで北海道の2844軒、客室数では5万3598室とトップになっており、観光立国の面目躍如といえよう。
旅館は退潮傾向にあるが、大分県や沖縄県は増やしている。これらの県は観光が元気で、ニューツーリズムというべきものがある地域だ。旅館の淘汰は進むが、新しいスタイルの旅館も増えてくるであろう。また、現在は元気なホテルであるが、既に過剰供給に達しており、景気動向も考えても大都市部を除き、地方都市では淘汰が始まるのはでないかと予想される。
これまで駅前シャッター商店街の空き地などに出店をしていたビジネスホテルであるが、最近では出店の延期や撤退も目立つ。今後、淘汰が進めば、新たな中心街の衰退が生まれる危惧もあり、危うい状況になっている。

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