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ばんえい競馬や道内ローカル競馬場巡りなどを新しい観光資源にできないか

ばんえい十勝は19日、ナイター開催が帯広競馬場で開幕、“夏の陣”がスタートした。イルミネーション、カクテル光線で照らされたコースをばん馬が疾走して、道内外からのファンを魅了。日没前のレースでは、同競馬初の一口馬主所有馬シルクタロー号(牡2歳、松井浩文きゅう舎)がデビュー戦勝利を飾り、本州から同馬主らが歓喜した。(6/20付 十勝毎日新聞

北海道名物の「ばんえい競馬」も帯広だけとなった。かつては岩見沢・旭川・北見でも開催されていたが、減り続ける売上げと観客に大幅リストラを断行した。このままでは「北海道遺産」でもあるばんえいが危機だと、現在主催する帯広市や組合などが積極的にプロモーション活動を行っている。
4年前にばんえいを舞台にした映画「雪に願うもの」を見て拙サイトでも紹介した。佐藤浩市演ずる厩務員と一度は捨てた故郷に舞い戻ってくる弟役の伊勢谷友介の不器用な対峙と兄弟愛をばんえい競馬の厩舎を背景に描いた作品だ。多少はばんえいの宣伝にもなったかと思ったが本体へのプラスにはならなかった。
だいぶ前に岩見沢でばんえいを見たことがある。管理人はギャンブルはやらないが、北海道の伝統文化なので足を運んでみた。初めて見るローカル競馬場、なかなか味がある。最初はルールもわからず、馬がムチ打たれて、悲鳴をあげて障害を登るという先入観があり、これは末端のギャンブルだと思っていたが、見出すと奥が深い。騎手への比重が高く、お客さんは馬と共に移動をする。馬券の種類も多く、ギャンブルとしても面白い。知っている競馬とは全く異質なものであり、北海道開拓の歴史が見えてくるような気がしたものだ。
このばんえい競馬、最近では十勝観光のオプションに組み込まれている。道外発のパックツアーでも数は少ないがある。ばんえい競馬の観戦も「体験型観光」のひとつであり、産業観光、北海道遺産の体験とも云える。それほど難しく考えなくても、北海道らしいイベントではないであろうか。
ばんえいではないが、19日に函館競馬場の大改修が終わり、2年ぶりにレースが開催された。3万人収容できるようになったが、夏の中央競馬開催も実は隠れた観光資源なのだ。競馬ファンが涼を求めて函館・札幌へやってくる。中央競馬開催の観光への効果は数字化されていないが相当なものであると思う。
現在、中央競馬以外の公営ギャンブルは全国的に存亡の危機に近い状態だ。中央でも売上げをかなり減らしている。夏のこの時期、ばんえい競馬や新装なった函館競馬場、また長閑な門別競馬場などは観光的なポテンシャルもある。国と道で管轄は違うが、「地方競馬観光」を共同でアピールしてみたらどうであろうか。
昔、地方競馬巡りをする趣味の人も多かったようだが、今では地方の競馬場も減っている。観光としての「公営ギャンブル巡り」が認知をされれば、底打ちへの期待ができ、それは地方自治体の歳入アップにつながる。

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