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好調なFDA松本-札幌便、複数便化も視野に この路線には潜在需要がある

FDA(フジ・ドリームエアラインズ)では今年6月から松本空港へ就航をしたが、6~8月の利用率は松本-札幌便が83%、福岡便が43%と札幌線が大健闘している。特に8月の利用率は87%で、静岡を発着する便を含めたFDA全路線の中で最高の数字をあげている。
これから閑散期に入るが、静岡-札幌便は10月末から冬季運休に入る。その代わり、静岡-松本線を開設して、松本経由で静岡から札幌へ飛べるダイヤにするという。また、長野県側の自治体から松本-札幌線の複数便就航への声が多くなって来ている。それに対しても、利用状況によって検討すると、FDAの鈴木与平社長は述べている(以上記事 一部日経を参考)。
松本-札幌・福岡線はJALから引継いだものだ。この路線はいわく付きで、まず2007年1月JALが廃止を発表。これに対し、長野県の村井知事や地元自治体などが猛抗議。この路線が廃止されれば、松本空港の存続が危ぶまれるからだ。それでなくても、長野五輪の際に大金を掛けて大リニューアル工事をしている。
結局、JALが折れる形となり、それぞれ1日1便あったものを福岡線が週3便、札幌線の4便となり、機材はジェットのMD87からプロペラのボンバルディア機に変わった。しかし、JALは会社再建のため、今年5月末で松本空港から撤退を発表。静岡に誕生した鈴与グループのFDAが引継ぐ形となり、現在に至っている。
松本-札幌線に関しては、ジェットのMD87(定員134名)で結んでいたJAL(JASからの引継ぎ)時代、利用率は65%を越えており、60%が合格ラインといわれるローカル線としてはかなり健闘していた。松本空港利用者(約12万人)のうちの約半分6万人が札幌線を利用していた訳で、ローカル線としてはポテンシャルが高かった(2往復の時もあった)。しかし、機材燃費の悪さ、ダイヤ設定面などで採算性が悪く、真っ先にリストラの対象にされた。
もし今回、FDAの複便化が実現すれば、この路線の市場性の高さが実証される。管理人は松本-札幌便を廃止してはならないと何回かブログで書いてきた。もともと1便平均80~90名の利用者があり、国内を代表する観光地を往復する。また、インバウンド招聘としても利便性が高い。今回の話を聞いて、少し安心した気分になった。
■関連記事(過去のブログより)
・「JAL札幌-松本線不可解な廃止届JAL札幌-松本線不可解な廃止届」2007.1.30
・「驚いたJAL札幌-松本線の廃止撤回」2007.2.20
・「新千歳-静岡便、廃止のJALに代わり鈴与系のFDAが就航、サッカー絡みで因縁の両者」2009.12.1

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