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留萌で3日間だけの立ち飲み処がオープン、立ち飲み屋は地域再生の橋渡し役になれる

留萌商工会議所青年部(串橋伸幸会長)は、2月7日から9日まで市内明元町の旧北海道合板倉庫で開く立ち飲み処「昭和酒場」をPRする看板を留萌産業会館前に設置。25日からチケットの前売りも始まった。(1/28付 日刊留萌新聞

今日は地味な話題だが、新聞記事を見て興味を惹いたので掲載した。期間限定のこの立ち飲み処「昭和酒場」、よいアイデアであると思う。

最近、はしご酒ツアーは道内各地の都市で行われている。チケット制で居酒屋やレストラン、スナックなどを回るものだが一定の数の飲食店がある町でないと運営は難しい。「函館バル街」や「さっぽろタパス」などスペインバルをコンセプトにしたものは、道内だけではなく、全国的に知られたイベントに成長し、道外でも各地で「バル街」が行われるようになった。

今回、立ち飲み処が開設される留萌市は人口約2万4千人、炭鉱が閉山され、支庁があるため、支店経済で持っている町である。この規模の町ではしご酒よりも、一ヶ所に集約させた方が効果的であると考える。

スペインバルの話に戻るが、本場のスペインではどんな小さな町にもバルが存在する。人口数十人程度の田舎の集落にもバルが存在するところが多い。バルは居酒屋ではなく、朝から深夜まで食事と飲み物を提供する地域のコミュニティスペースである。ここに来れば誰かに会える。地域の情報発信の場でもあり、一日に一回は顔を出すような場所だ。

日本の地方にこういった場所があるであろうか?最近、都会ではスペインバル形式の店が増えたがあくまでも忙しいビジネスマン対象であり、交流の場とはいえない。たとえば地元のお爺ちゃんが気軽に顔を出せて、世間話ができるような店は日本では殆ど見かけない。

前置きが長くなったが、「立ち飲み処」は地域交流の基点となり得る場所である。留萌の「昭和酒場」は僅か3日間の開催だが、継続できれば地元のお年寄りから若者、観光客などが一同に集える交流場所となる。屋台村のような大それたものではなくても、立ち飲みが「道の駅」のようにランドマークになってもいいのではないか。道内の場合、駅周辺の衰退が激しい。公共交通を利用する高齢者が気軽に駅前などで立ち寄れる場所があれば賑わうと思う。

管理人は立ち飲み屋が好きで北海道でもよく通うが、こちらではその習慣が殆どないと云う。特に駆けつけ一杯のような食前酒としての飲み方はなく、よく行く札幌のスペインバル「Barcom」の主人に訊いても、お客さんの多くが飲んだ後、2次会利用で来るという。仕事が終わった後、軽く一杯やる習慣ができれば北海道経済に多少は貢献できるかもしれない。また、北海道では「角打ち」(酒屋での立ち飲み)の習慣もないようだ。

留萌のようなケースがイベントではなく、常設でできれば、地域再生のヒントになるかもしれない。特に高齢者が多い地方ほど、需要があるはずである。立ち飲み屋は地域再生の橋渡しになれると管理人は考えている。

下の写真 左から札幌時計台近くのスペインバル「バルコ」右は札幌駅地下街アピアに古くからある立ち飲み屋「いちまる」

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