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震災復旧支援でフェリーが活躍、その存在価値ももう一度見直してみたい

苫小牧港の東港、西港にあるフェリーターミナルが、東日本大震災の被災地支援に向かう民間ボランティアの車両や救援隊員で混雑している。ターミナルには一刻も早い復興につなげようと現地を目指す人々の意気込みが広がっている。(4/9付 苫小牧民報

震災によって新幹線をはじめとした公共交通がいまだに遮断されている中、フェリーが奮闘している。震災直後から被害が殆ど無かった青函航路を結ぶ「津軽海峡フェリー」と「青函フェリー」はフル稼働し、臨時に「ナッチャン」も投入され、自衛隊員や車両を運んだ。現在でも道内の自衛隊は苫小牧などからフェリーを利用して、被災地へ向かっている。

港自体が被害を受けたのが、八戸・仙台・大洗である。八戸と苫小牧を結ぶ「シルバーフェリー」は3/25から緊急対策として八戸に替わり青森港を使用。復旧までの間、一日4往復体制で青森-苫小牧間を運航をしている。

もともと客船クルーズ色が強かった「太平洋フェリー」は仙台港が被災。3月25日から緊急対応として、苫小牧西港と仙台港間を1日おきに運航。乗船者は被災地復旧に関する車両や人員に限定している。消防や警察、自衛隊が中心。被災地入りの許可を持つ民間ボランティアの姿もあるという。

大洗港が大きなダメージを被った「商船三井フェリー」は、本州側の出港地を東京・有明に変更。こちらは貨物車両のみに限定して苫小牧西港とを往復している。

日本海ルートの「新日本フェリー」は被害もなく、臨時便を出して苫小牧東港・小樽と秋田・新潟・敦賀・舞鶴を結んでいるが、全体の2~4割は自衛隊や警察、消防など公的機関の震災支援支援。地震発生から続いている民間ボランティアの車も目立つという。

長距離便を運航している各社には今月に入ってもかなりの予約が入っていると云う。

高速道路の無料化や大幅割引、燃料高などで窮地に追い込まれたフェリー業界であるが、東日本エリアに限って云えば、「震災特需」が発生し、フェリーの価値が見直されている。鉄路・道路・空港などが使用できない場合、フェリーは強みが発揮できる。勿論、港が被災すれば同じであるが、八戸→青森、大洗→東京有明に変更といったように、小回りのきく対応が可能である。

今回、フェリーの存在意義を見直すよい機会ではないであろうか。

 

また、長距離フェリー協会に所属する各船会社では、「がんばろう日本!!フェリーで移住支援プロジェクト」を実施している。これはフェリーを利用して、移住・避難する人に対して、運賃を無料にするもので、4/25まで実施されている。

こういったプランは殆ど知られていないので、メディアにももっとPRしていただきたいと思う。

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