写真は朝日新聞・読売新聞サイトから抜粋
全国でホテルを運営する「アパグループ」(東京)は、札幌市・ススキノ地区で3ホテルを買収し、「アパホテル」3館として6日、オープンさせた。記者会見で同グループの元谷外志雄代表は「将来的には札幌駅前周辺に(進出の)可能性もあると判断している」と述べた。(11/7付読売新聞北海道版)
6日にアパホテルが3館同時にオープンした。かつての「ススキノグリーンホテル」を経営不振が続いていた北海道振興から買い取ったもので、先日の拙ブログでもこの話題はお伝えした。アパの元谷代表は、「(ススキノにある別のアパホテルの)過去の実績から、ススキノなら必ずうまくいくと判断した」と買収理由を説明しているが、ススキノ界隈は宿泊特化のチェーンホテルが増えて、古くからの地元ホテルは苦戦しているようである。ススキノエリアには来年2月にもチェーンホテルが進出するという。
ところでアパホテルは先日地元の金沢で痛ましいエレベーター事故を起こした。メーカー側のシンドラー社の責任が問われるのは当然として、それを設置したアパ側にも何らかの責任があるのではないかと管理人は思う。
シンドラーは「格安エレベーター」としれ知られ、徹底的なコストダウンを図るアパチェーンに導入されている。今回の事故、自主的にエレベータに補助ブレーキを設置すれば事故の未然防止が可能であったが、従業員用エレベーターにはそれをしなかった。コスト削減ばかりに気を取られたアパ側の安全性への考え方が垣間見れる気がする。
アパは派手な女社長の広告を展開する背後で、何度か世間を騒がす問題を起こしている。その件に関してはここでは詳しく述べないが、賢明な読者の方なら、その正体なりが見て取れるであろう。
札幌のホテルのオープンの際には、テープカットを行い、プレス対応も行われたようだ。オープンやセレモニーは事故の前に決まっていたことであろうが、中止や自粛することは簡単なはずである。アパは自分たちを被害者と思っているかもしれないが、やはりこの事故は利益追求、コスト削減は多少の安全性を削ってもおこなうという意識の結果であると思う。シンドラーもアパも、同じ穴のムジナと言われても仕方ないであろう。
また、いちばん残念であったことは、アパの会長が事故についての質問に対し「(今回のオープンに)関係ない」として回答しなかったことだ。返答が難しい質問ではあるが、亡くなられた女性に対してお悔やみのひとことを述べることは簡単なはずである。亡くなられた方は清掃会社の社員でアパの従業員ではないが、誠意を見せてほしかった。
これまで管理人は全国チェーンのホテル(特にアパや東横インのような宿泊特化型)には出来るだけ泊まらず、地元に親しまれているホテルに泊まるよう心掛けてきたが、今回の件で一層そう思うようになった。多少は設備面などで劣るが、「スローフード」と同じようなものだと思っている。勿論、チェーンホテルでも地域に根付いているところもあり、そういうホテルは泊まるが、地元(地場)発のものをホテルに限らず、これからも応援して行きたい。
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