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西武と東急が共同でスキー場のPRを開始 枠組を超えた連携が求められるスノーリゾート業界

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プリンスホテルと東急リゾートが発行した「fammile」(ファミーユ)

例年よりだいぶ遅れて北海道ではスキーシーズンが始まった。まもなく本州のゲレンデも純白の季節を迎えるであろう。ところで全国20ヶ所以上のスキー場を運営する「プリンスホテル&リゾート」(旧・コクド)と「東急リゾートサービス」が自社で運営するスキー場やホテルを紹介するフリーマガジン「fammile」を発行した。もともとはし烈なライバル関係であった両者だが、スキー人気復活へ向けて最近では共通リフト券の発売などタッグを組んでいる。

1980年代後半から90年代初頭にかけてのスキーを楽しんだ若者も今や社会の中間層となっている。「fammile」はその世代の家族連れに狙いを定め、子供連れでもう一度スキー場へ来てもらおうといった内容のフリーマガジンだ。最近、スノーリゾート業界は、「私をスキーに・・・」世代にターゲットを絞り込んでいるが、なかなかこれといったヒットがなく、スキー場やエリア単位のプロモーションには限界があると管理人は感じていた。

プリンスと東急はスキーピーク時には両者あわせて40ヶ所近いスキー場があったと記憶している。現在は淘汰されて約半分になったが国内を代表するビッグゲレンデも多く、業界での影響力も強い。

両者は説明するまでもなく、堤一族と五島家が宿敵関係であったが両家の支配が弱まった頃から共同歩調も取られるようになった。1987年から開催された女子プロゴルフの「東急女子オープン」がコクド系の軽井沢72ゴルフで開催された時は歴史的な出来事だとして話題となったが、それすら遠い昔の出来事だ。

フリーマガジン「fammile」の発行は大資本の両者だからこそ出来ることだが、各スキー場のパンフレットをそれぞれ制作するより、コストパフォーマンスもよく、効果的かもしれない。

そういえば、毎年秋には数種類は出ていたスキー場ガイドブックを書店で見かけなくなった。また、この時期になると旅行会社の店頭に置いてあったスキー場のパンフレットも激減している。駅貼りのスキー場ポスターも殆ど見ない。スキー人口の減少と共に、PRする場も減っている。悪循環であるが、企業や業種、地域などの枠組を超えた連携がまずます求められるであろう。

* 追記:「fammike」はゼビオヴィクトリア、プリンスホテル、東急リゾートサービスの4社によるキャンペーン【『私をスキーに連れてって』スノーキッズ応援団プロジェクト】の一環として誕生したと思われる。スキー業界のリーディングカンパニーによる初の子供向け共同プロモーションだが、やはり「私をスキーに・・・」世代頼りであった。

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