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エアトランセはどこへめざす?

新規航空会社「エアトランセ」(本社・函館市)が道内の都市間を結ぶ路線に就航してから1年が過ぎた。業界では珍しい女性社長が話題となったが、初年度決算は赤字だった。新規路線の需要の掘り起こしが進まず、冬の悪天候で予想以上に欠航が多かったことなどが要因という。(朝日新聞より)
帯広のエア・シェンペクスの事業を引き継ぐかたちで誕生したエアトランセだが苦戦をしているようだ。
平均搭乗率は昨年度は約40.2%。昨年7.8月は50%を超えたが、目標の60%は一度も達成できなかった。特に冬場の1~3月は3割台と厳しい状況だった。
エアトランセ、外部から見ているとなかなか方向性が伝わってこない。
たとえば函館便中心でいくのか、道内全体をカバーしたコミュータ路線でいくのか、道外に進出するのか・・・利用者ターゲットも地元客か富裕層などの観光客を狙うのかなど明確ではない。現状ではその選択肢すべてを目指しているようだが、かなり場当たり的な印象を受ける。動きながら考えているというところか。戦術が豊富でも戦略に欠けているような気がする。
久しぶりにエアトランセのHPを見てみたが気になったことをいくつか発見した。
まず、欠航便が大いのに驚いた。事前運休のお知らせであるが、一日12便就航する内、11便が欠航をする日がある。機材点検か乗務員が足りないのか理由は定かではないが相当な欠航率である。公共交通機関としては問題がある数字であろう。
また、夏より3号機を導入する。機体にはイルカの絵で人気があったクリスチャン・ラッセンの作品をアール・ビバンがスポンサーとなり使われる。共にバブル期を思い出させる名前である。
エアトランセでは数々の奇策(?)を打ち出しているが、元モデルを営業職に活用している。
江村社長のプラン、何となくイケイケ(死語)のバブル全盛期当時につながる発想が多いと思う。自らの成功体験から来ているのであろうがどこまで通じるであろうか。
余談であるが、自ら広告塔として露出する戦術はAPAともイメージがダブる。
エアトランセはこれからが正念場である。

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