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国内旅行宿泊数がダウン、大型連休はやめて自由休暇取得ができる環境づくりを

政府は6日、2008年版観光白書を閣議決定した。07年度の状況では、国民1人当たりの国内観光旅行の年間宿泊数(暫定値)が、前年度比9.2%減の2.47泊に下がったことが分かった。観光立国推進基本計画に掲げた2010年度の達成目標は4泊だが、宿泊数は2年連続のダウンとなった。(6/14観光経済新聞

 
国民の国内宿泊観光旅行は、宿泊数に加えて、年間旅行回数も、前年度比8.3%減の1.54回に落ち込んだ。回数、宿泊数ともに、現在の調査方法を採用した03年度以降で最低の数値となった。05〜07年度の3カ年平均にすると、宿泊数2.69泊、回数は1.66回になる。
先日、ある懇親会でJTBの発券担当責任者と話をしたが、今年度はさらに落ちているということで、旅行控えが続きそうである。
一時は海外旅行に押されて漸減していた国内旅行客であるが、最近では海外も頭打ち、全体的に旅がしにくい社会環境になっているようだ。先日、泊まった東北の温泉旅館では平日の宿泊客は殆んどおらず、、一人当たりの宿泊数も減っていると嘆いていたが、同じような話はこれまでいろいろな宿で聞かされている。
これまでも何度も書いているが①若者の旅離れ②有給休暇や長期休暇が取得し難い職場環境③余暇の多様化など減少理由はいくつかあるであろうが、つまるところ旅に出る余裕がなく、財布の紐が堅くなっているからだ。
政府は旗日の変更などで3連休や大型連休を増やす政策を取っているが、これがかえって首を絞めることになっていると思う。連休が増えれば客が一極集中して混雑するが、それ以外の時期(特に平日)は閑散とする。これでは客や宿にとっても旨味が少ない。
それよりも自由に有給休暇が取れる環境作りーたとえば国で一定の有給取得と長期休暇を法令で義務づけるなどして、誰でもゆとり休暇が取れる環境づくりをすれば国民、観光産業にとってもプラスであり、休暇の分散は経済全般にとっても活性を生み出すはず。このままでは閉塞状況がますます深まるばかりだ。

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