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極東ロシアでスキー客誘致活動を実施、このエリアでのプロモーションを強化すべきだ

道内の観光業界が、中国と並んで増加傾向にあるロシア人観光客の誘致に乗り出した。道観光振興機構やスキー場経営会社などでつくる北海道スキープロモーション協議会は17日から、ロシアのハバロフスクやユジノサハリンスクを訪問。道内スキー観光をPRするとともに、現地の旅行会社とツアー商品の企画などについて協議を始める。 (7/13付 道新)

インバウンド関連のニュースと云うと、このところ中国関連一色であるが、管理人が密かに注目をしているのがロシアである。あまり目立たないが、ロシアからの訪日観光客は確実に増えている。
ちょうど2年前に拙ブログで極東ロシアをターゲットにスキー客の呼び込みを図るべきだとする記事を書いた。その直後のリーマンショックなどで、ロシアは短期的にはマイナス成長になったとは言え、基本的には成長のトレンドにあるとみてよい。訪日客数も今年1-5月で20,200人と前年比プラス9.1%となっている。
道新記事によると「道内観光関係者によるロシア極東地域でのプロモーション活動は初の試みで、訪問団は札幌市内や後志管内ニセコ町、同留寿都村のスキー場経営者ら11人。道内のスキー場を紹介するロシア語パンフレットも千部作製した。現地では5日間の日程で旅行業者向けの観光セミナーや商談会を開くほか、現地のスキー場を視察する。」とある。
極東ロシア地区住民の日本志向は高いようだが、航空機の本数が少なく、また、極東ロシアと日本を結ぶ航空運賃が モスクワ-東京(飛行時間10時間)の航空券と同額になることもあり、近くて遠い国というのが実態かもしれない。
また、ロシア人観光客は日本に来るのに観光ビザが必要であり、特にロシアの極東に対してはビザの規制が厳しく、訪日旅行の妨げになっているという。このあたりクリアすべき課題も多いが、アンケート結果では日本への興味は高い。現在は交通費も安い陸続きの中国がロシア人の人気となっているが潜在需要は大きい。
人口が集中し、富裕層が多いウラル山脈以西のモスクワやサンクトペテルブルクなどはヨーロッパに近く、西へ嗜好が行っていることが予想される。それに対し、極東エリアのユジノサハリンスクやウラジオストクからは、札幌や富山、新潟など地方都市を結ぶ定期便、そして海路の利用が57%を占めており、むしろ成田空港利用者が少ない。極東ロシアからは日本(地方都市)は近く、気軽に旅行できるというメリットがあるのだ。
極東ロシアには本格的なスキー場が少ないという。中国人観光客は大本命に違いないが、人口1億4千万人のロシアも忘れてはならない。極東ロシアは日本のBSも受信でき、認知度も高いらしいが、観光に関するディテールが伝えられていないのが現状だ。この地での啓蒙活動に期待する。

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