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「たくぎん破綻」と夕張

1/28日(日)午後、破綻から10年が経過した元・拓銀行員のその後を追ったドキュメンタリー番組「元銀行マンの新たな軌跡~たくぎん破たんから10年~ 」がテレビ東京(テレビ北海道製作)で放映された。
この番組は1週間前にテレビ北海道でオンエアされているのでご覧になった方もいるであろう。
自主制作が少ないTVHだがこういった硬派番組を制作するのは珍しい。
ちょうど拓銀破綻から今年で10年、たくぎんを引き継いだ北洋銀行と札幌銀行の合併ニュースが飛び込み、大通にある旧たくぎん本店跡も再開発による取り壊しに入るなど時代の流れをかんじる。
10年ひと昔というが、あれほどの影響力を誇ったたくぎんの影が北海道から消えようとしている。
振り返るとバブル崩壊以降、何度も「たくぎん危機」が噂されたが、持ちこたえてきた。道民や行員にもここは国策銀行であり、他の銀行とは存在意義が違うのだから、絶対に潰れない。国が潰す訳がないという思いがあったであろう。
しかし、またかという噂に馴れた1997年、突然終止符を打った。私も「またか、いやまさか」と思ったが、どこか過信や甘え、依存といったガリバーならではの無責任さがあったのではないであろうか。やはり、競合が存在しない殿様体質かもしれない。
「たくぎん破綻」をテレビで見ていて、何かと共通するなと思い、考えているとそれは夕張の破綻であった。夕張にも役所が潰れるわけがないという過信やおごりがあり、役人も市民もどこか人ごとであったのではないか。
炭鉱町という特殊性から行政は、炭鉱親会社に代わる絶対的な存在であり、大半の市民も疑うことなく、市政に付いてきたはずだ。親(親方)のような存在であり、絶対、裏切られることはないと思っていたのではないか。
実体を知ることなく、絶対的な存在である大銀行と行政を、行員と取引先が、かたや職員と市民がその威光の元、疑いもなく生活していた。北海道の特殊性といってしまえばそれまでだが、非常に根深いものをかんじこのあたりをクリアしないと繰り返すような気がする。
たくぎん破綻から夕張の破綻まで10年がかかった。この10年は北海道にとって長かかったか、それとも短かったのか。
また、両者は直接の関係はないが北海道では絶対的な力を誇っていた特別な銀行と官が破綻したことに対して、どういう意味があるのか検証してみる必要があるであろう。

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