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味のある辺境路線バスの廃止が相次ぐ(2) 江差-大成学校-太田(函館バス)

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大成学校前函館バスターミナル
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大成ターミナル時刻表(2010.06撮影)
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太田停留所と時刻表
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廃止になる第二富磯バス停
このところ乗合路線バスの縮小が進んでおり、路線廃止・減便など地方を取り巻く、路線バスの状況は一層の厳しさを増している。最近になって、廃止(乗合タクシーへの変更など)が決定した管理人お気入りで、乗車経験をした路線もあるので紹介をしたい。
バス情報はどこよりも詳しい「北海道紀行」さんに、こんなニュースがあった。
桧山海岸線(江差ターミナル~大成学校前~第二富磯)を廃止。折り返し系統(第二富磯~大成学校前)も併せて廃止。
この路線を運行する函館バスはエリアが恐ろしく広い。渡島半島全体であり、南は松前から北は長万部まで函館から長距離路線バス(都市間高速バスではない)を走らせている。また、小さな漁村集落まで、きめ細かくネットを築いており、恵山や椴法華、松前町原口、せたな町鵜泊、上三本杉・須築など、ここで陸が尽きるようなどん詰まりの漁師町終点が目立つ。以前、拙ブログでの「秘境バス・知内町・小谷石」などはその典型だが、さらに「究極」と云ってよい路線が今回、廃止される桧山海岸線だ。
終点はせたな町大成区太田地区。町村合併以前は大成町。さらに昔は久遠村といっていたらしい。管理人は北海道で公共交通アクセスがいちばん悪く、道内最大の”秘境”ではないかと以前から思っていた。
ここへ行くには江差から「大成学校」行きの路線バスに乗る。乙部や熊石を経由して行くが約1時間50分かかる。さらにここから先に第二富磯・太田といって小集落があり、江差から一日1本の第二富磯行きは所要2時間、さらに奥の太田までは早朝6時台に1往復のみで、江差からの直行バスはなく、大成学校で乗換えだ。その江差まで行くまでも、函館から路線バスやJRを利用しても軽く、2時間以上はかかる。つまり、函館方面から大成へ行くには接続がよくても5時間はみなくてはならない。
以前、快速「大成号」という函館-大成を3時間10分で結ぶ直通バスが一日1本走っていたが、2,3年前に廃止されており、大成の陸の孤島化はますます深まった。実は管理人、仕事で熊石へ行く時にこの「大成号」を利用させて貰ったことがある。乗客の多くが函館の病院帰りのお年寄り、さらには町長までも乗っていた。
今回の廃止は大成学校より先の区間である。実はその先は断崖が連なり、太田バス停で道路が尽きている。そこから先はせたな町鵜泊方面だが約20キロ手付かずの状態だ。最近、新しいトンネルを掘っているようなのでつなげるのであろうか。
現在、せたな町内を走る函館バスはこの桧山海岸線のほかに、瀬棚線(旧国鉄瀬棚線代替バス)、太櫓線(北檜山市街地~鵜泊団地)があり、どの路線も道の補助金、町の補助金によって運行されている。
廃止になる大成学校-第二富磯-太田間は民家もあまり目立たない。途中、霊場と知られる太田神社や木彫仏像で有名な円空の作品などがある歴史ある場所でもある。実際に路線バスで訪ねるのは、難しいが江差-大成学校間はそこそこ本数もあり、ローカル路線バスの醍醐味が堪能できるコースだ。バス旅は不便だが、記憶に残る旅になる。機会があれば、「桧山海岸線」に乗車していただきたい。
【参考】せたな町内函館バス時刻表など(せたな町公式HPより)
【関連記事】「あまりにもディープな特殊ツアーを函館バスが催行」)2009.07.02
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霊場 太田山神社
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太田より北檜山方面へ向けて掘削が進むトンネル工事

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