あれっ、驚きの東北新幹線の新愛称『はやぶさ』

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東北新幹線E5系の愛称が「はやぶさ」になったことで波紋を呼んでいる。当然であろう。どうして東京-西鹿児島(熊本)間を結んでいたブルトレの名称を使ったのか。新大阪-鹿児島中央を結ぶ九州新幹線の新名称は「さくら」だが、こちらは九州と縁があるブルトレから拝借したのでまだ許せる(本来ならこちらが「はやぶさ」であろう)。しかしながら、みちのく路で「はやぶさ」はミスマッチだ。
公募1位の名称は大方の予想通り、「はつかり」であった。管理人がもし投票をするならやはり「はつかり」に入れたであろう。東北本線に最初に走った特急列車の愛称であり、新幹線開通後も盛岡-青森間を結んだ。さらに青函トンネル開通後は函館まで足を伸ばし、八戸まで新幹線が延長されるまで50年近い間、みちのく路を走り続けた伝統列車なのである。敬意を表してほしかった気がして残念だ。
しかし実際には第7位の「はやぶさ」に決定した。「はやて」を残す意見も多かったようだが、国内最速のE5系の投入、JR後初の3クラス座席、また将来の函館(札幌)延伸を見据えて、スピード感があり、既存のイメージを払拭するようなものにしたかったのであろう。ならば、全く新しい名称にした方がよかったのではないか。
「はつかり」では昔の東北本線のイメージを引きずるのであろうか。そうであれば、「はやぶさ」は丸々24時間近くかけて走ったブルトレ時代の印象が強すぎてさらにそぐわないかんじを受けるが。
もし、九州新幹線の名称が「つばめ」ではなく、「はくつる」や「ゆうづる」であったらどうであろうか。「はやぶさ」はそれ以上の違和感をかんじる。”つる”は出水平野に生息しているので、名付けてもおかしくはないが。
「はつかり」以外では「海峡」という名称も考えた。青森-函館間を結んでいた快速列車の名称だが「はつかり」が「白鳥」に変わった時に廃止になった。地味だが、これほど地域性を正確に表し、旅情を駆り立てるものはないと思う。現実的には新幹線で「海峡」は変かもしれないが、函館まで延伸し、「こだま」型の各停が登場すれば似合っていそうだ。
うがった見方だが、「さくら」が復活をしたのを見て、JR各社で調整を行い伝統名称の「はやぶさ」を復活させたのではないか。「さくら」も「はやぶさ」もデビューは来年3月。帳尻を合わせたような気もする。残るブランド名称は「富士」だがこれは東海道新幹線しか使えないか。
ブルトレ名称を使うなら、夢の(?)新幹線寝台車、東京-鹿児島中央、新大阪-新青森(これは電圧で無理か)を見てみたいが儚(はかな)い夢である。。
【参考】この件に関するJR東日本のプレスリリース

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