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旅の印象を悪くするような「節電」はやめよう

節電が始まって一ヶ月半が経過した。最初は違和感があった灯りの消えた暗い街並み、駅、商店であるが、今では目が慣れてしまっている。しかし、初めての場所を訪れ、そこがやけに暗いと、気分が滅入り、何となく不安になるのも事実だ。

管理人は空港、ターミナル駅、ホテル旅館、観光施設などお客様をお迎えする場所は、暗くするべきではないと考える。たとえば、外国人が初めて成田空港に降り立ち、薄暗かったらどう思うであろうか。見知らぬ土地の第一印象は、「明るい」か「暗い」かで大きく異なる。

生まれて初めての海外旅行(1984年)でトランジットに降り立ったモスクワのシェレメチェボ空港は恐ろしく暗かった。何回か利用したマドリッドのバラハス空港をはじめてする欧州の古めの空港は全体的に暗い(今は違うが)。アジアではマニラ空港も同様な記憶があり、米国の空港を除けば、現在節電中のJR東日本の駅構内よりもさらに薄暗い印象が海外の空港にはあった。

本来、ネオンも少なく、節電意識が徹底している欧州ぐらいの明るさがベストであると思うが、日本はこの面では米国を模している。管理人の子供時代は夜ともなれば商店は全部閉まり、街灯も少なかったので暗いのが当り前であった。ところが、コンビニが登場した頃から眠らない時代となり、地方へ行っても不夜城の状態。何でコンビニが24時間営業するのか理解できないが日本は明る過ぎる国となった。

しかし、明るくしなくてはならない場所もある。空港や駅などのターミナルに限らず、ホテルや観光施設、テーマパークなどは暗くては話にならない。夢や非日常を売る空間が辛気くさくては、お客様に対して失礼である。勿論、テーマパークでは、苦労しながら節電対策を実施しているが、ホテル旅館などでは、せめてエントランスやロビーは通常通りの明るさにしていただきたいと思う。

何でも右へ倣えは自主性と創造力の欠如である。上からのお達しや周囲への配慮もあるかもしれないが、現在はスーパーやテナントビルが入口から最上階まで均一的に照明を落としている。顔であるエントランスぐらい普通どうりでいいのではないか。ネオンも営業時間中ぐらいは構わないと思うが。ホテル旅館も同様であり、こんな時こそパッとやるべきである。

大型連休が始まったが、是非、お迎えする最初の場所は、明るくしていただきたい。第一印象は重要である。今は戦時中ではなく、異常事態ではあるが非常時ではない。その程度の電力は十分に賄えるはずだ。

追記:政府は大口向けの節電目標を25%から15%への変更を発表した。(29日)

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