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“バス王国”の北海道だが

札幌市の中心部にいると多くの大型バスを見かける。特に貸切観光バスと都市間(高速)バスが目立ち、路線バスは意外と数が少ない。観光王国・北海道なのでツアーバスが多いのは当然であるが、北海道のバスの特長として早い時期から都市間バスが発達していたことがある。
今でもドル箱の札幌・小樽線は戦前から、札幌・室蘭線は昭和30年頃から運行しており、鉄道ローカル線廃止が一機に進んだ1980年代前半からは不便な国鉄に代わってバスが中・長距離輸送の一翼を担うようになった。その後、高速バスは全国へ普及したが、北海道が都市間バス発展に貢献した役割は大きい。
今朝の道新を読んでいると道内の乗合バスにノンステップバスを導入しているのは5.19%にとどまり、全国平均の15%を大きく下回っているという記事があった。
道内の38事業者が所有する3796台のうち、ノンステップバスは197台。都道府県別の導入率は東京都の43.33%がトップ、道内では旭川電気軌道が32.38%で18位に入ったのが最高とある。
大赤字の道内乗合バス事業者に新型のノンステップバス導入は厳しい要求である。地方の乗合バスの多くは中古車両を導入しており、最近になり、ワンステップ型の中古が回ってきた頃である。
今後、排ガス規制と共にノンステップバスの一定割合導入が義務付けされるかもしれず赤字事業者には負担である。
しかし、乗合バスにノンステップを導入することは当然の流れである。私が住んでいる周辺ではワンステップを含めると7,8割程度の導入率であるが、乗り降りは楽である。
また、バリアフリーが遅れている観光バスにもノンステップや何らかの補助装置導入が必要であろう。観光ツアー参加者は高齢者が多く、一日のうちで何度も乗り降りする。これから高齢者の旅は増えてゆき、バスが担う役割は大きい。これらにいくらかの補助金を出しても文句は言われないであろう。
かっては「バス王国」といわれ、観光王国の北海道である。ノンステップに代表されるやさしいバスの積極導入を希望する。
 

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