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温根湯温泉に「山の水族館」がオープン 温泉の再生につながるか

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滝つぼや冬の川を再現しようと、北海道北見市留辺蘂町で建て替え工事が進められていた「おんねゆ温泉 山の水族館」が7日オープンした。監修したのは、サンシャイン水族館(東京)を手がけた水族館プロデューサー中村元さん。世界初として水面が凍る川をイメージしたコーナー(冬季限定)、絶滅危惧種イトウなどの展示水槽を設けた。(7/7付 読売新聞北海道版

おんねゆ温泉 山の水族館」は道の駅「おんねゆ温泉」内にオープンした。リニューアルということだが、管理人が数年前に同地を訪れた時、同施設があったかどうか記憶にない。イトウなど山の淡水魚を展示した水族館であり、発想はなかなかよいと思う。

水族館がある温根湯温泉は道央とオホーツクを結ぶ国道39号線沿いにある。大雪観光圏と知床観光圏を結ぶ中間地点にあり、大型温泉ホテルがあることもあり、層雲峡温泉と共に団体客を中心に賑わっていた。パックツアーでの利用が多く、道南、新千歳方面から層雲峡に立ち寄ってから入るか、逆にウトロ方面から寄るなど周遊型観光の中継基地として賑わっていた。

余談だが1975年には温根湯のスポーツセンターで国際プロレス・ラッシャー木村の金網デスマッチも行われたのでその頃がピークであったのであろうか。

最盛期は10軒近い温泉旅館があったが、現在は大型ホテルが2軒とビジネス向けの宿が2軒のみ。はっきり云って衰退しており、ゴーストタウン化が進んでいる。その背景には高速道路の延伸で経由する道が変わったことや旭山動物園の登場(かつては温根湯のキタキツネ牧場が定番コースとなっていた)による観光コースの変更、温泉そのものの人気後退などいくつか原因が考えられる。温根湯に限らず、中規模の温泉地はどこも苦戦をしている(特に道東)。

知名度が高い層雲峡温泉でさえも最近は閉鎖される宿が増えており、団体旅行の減少による観光形態の変化やルート39そのものの閑散化など大雪国道エリアを取り巻く環境も厳しい。かつての黄金コースではなくなって来ている。

その中で温根湯温泉が生き残る道は厳しいと思う。よほどの個性・独自性を打ち出さないと埋没する。山の水族館は立ち寄り施設としては面白いのでパックツアーに組み込めれば温根湯宿泊も増えるかもしれないがそれだけでは誘客は難しい。老舗の「大江本家」はミシュランガイド北海道で「快適」な宿に選ばれているので勿体ない気がする。

温根湯の印象は自己主張をしない、地味な温泉という印象があるが、もっと独創的なPRをしてもいいのではないか。同じ道東の糠平温泉や川湯温泉も厳しい状況にあるが、最近になって地域ぐるみで個性を打ち出し温泉街づくりをしている。

温根湯の復活に期待したい。

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