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19歳はリフト無料、「雪マジ!19」プロジェクトを今シーズンも実施

「雪まじょ」と「だるまん」 

もうすぐスキーシーズンの到来だ。

昨シーズン、ゲレンデから消えた若者を呼び戻そうとスキーエリア再活性化のプロジェクト「雪マジ!19」を行ったが(この件に関する過去ブログはこちら)、今シーズンは規模を拡大して実施する。雪マジ19は19歳のリフト券を無料にし、スキー場のフリーミアムビジネスを目指す若者需要創出プロジェクトだが、去年は全国89ヶ所のゲレンデが参加した。

リクルートが音頭を取ったが、同社の調べによると昨季、19歳会員登録数は49290人で2/3が男性、1/3が女性。登録1位は東京都4665人、2位埼玉県で3位に福島県が入っている。福島が上位に来ているのは、福島独自の20-22歳が無料になる「雪マジ福島」を行ったからだ。

延べ動員数では12.8万人を達成。スノーエリアに2.8万人の19歳層新規創出を実現したという。また、登録した会員の9割が実際にスキー場を来訪し、1人あたりの平均来訪回数は2.61回、来冬のゲレンデ来訪意向は、96.4%が「是非行きたい」と回答している。

今シーズン、同プロジェクトへの賛同スキー場は約1.5倍の131カ所と増え、19歳登録会員数は約1.6倍の約8万人を目指すという。

対象となるのは、1993年4月2日~1994年4月1日生まれだが、ちょうどスキー人口がピークから下がりかけて来た頃に生まれた世代である。あれから19年間、スノービジネスは辛酸を舐めてきた訳だが、こちらも「失われた20年」であり、このままでは30年になりかねない状況である。昨季、雪マジ19により、約2.8万人の新たなスキー人口を生み出したとされているが、目標の8万人に届くか注目である。

今期は最大手のプリンスホテルグループのスキー場9カ所が参加するほか、道内ではトマムやスノークルーズオーンズが条件なしの全日無料で参加している。

なお、雪マジ19!のオフィシャルサイトで「スキー場」のワードを一切使わないで「ゲレンデ」と表現している。昨シーズンの19歳の9割がスノーボーダーだからだと思うが、最近は敢えて「スキー場」という名称を外しているところも増えている。

 

余談だが、今、全国には500ヶ所程度のスキー場があると云われているが、ピーク時には700ヶ所以上あり、この数は世界でも一二を競う数であった(フランスで250程度、アメリカは500以下)。しかし、市場として見た場合、各スキー場のスケールは小さく、全部を足してもフランスのトップ10、アメリカのトップ10、オーストリアのトップ10の総計にかなわない。庭のようなスキー場が多いのは欧米では考えられないことであろう。

これは町営スキー場などの教育目的や練習場としてのゲレンデが国内には多いことや、首都圏から近い長野や新潟に乱造されたことなどが大きいと思う。星野リゾートの社長はもっと淘汰すべきだと言っているが、地域によって状況は異なり、一概にまだ多過ぎるとは言えないのではないか。

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