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芦別の旧カナディアンワールド運営会社が破産、夕張に続く産炭地観光施設の破綻

芦別市の「星の降る里芦別」が札幌地裁に自己破産を申請し、2日までに手続き開始決定を受けたと8/3付け道新などが伝えている。帝国データバンク札幌支店によると、負債総額は75億円。
同社は旧産炭地振興の補助金を受けて、1990年にテーマパーク「カナディアンワールド」を開業した。赤毛のアンをモチーフに、開業当初の1991年は年間27万人の入場者があったが、その後は下降が続き、1997年に有料テーマパークを断念。無料の公園として営業を続けてきたが、年間維持費が1億円以上かかり、累積債務は13億円を越えていた。
この芦別の施設、夕張の石炭の歴史村と通じるものがある。芦別の場合、ちょうど計画からオープンの頃、夕張が波に乗っていたので、かなり相手を意識してつくったのではないか。運営会社は別かもしれないが、芦別には大観音像や五重の塔などカナディアンワールド以上に意味不明の施設が今でも存在する。公共系の宿泊施設だけでも3つぐらいあるのではないか。
バブル期の発想といってしまえばそれまでだが、あまりにもお粗末である。「星の降る里芦別」では、地域ファンをつくる名誉村民などを募集していたが、そちらの方にもっと力を注いでもらいたかった。
北海道にはテーマパークが育たない。「グリュック王国」や苫小牧の「ファンタジードーム」は閉鎖され、廃止は免れても経営が交代したところがいくつかある。北海道のテーマパーク運営の難しさは、グリュック王国が倒産した際のブログでも触れている。
6ヶ月で1年分を稼がなくてはならないハンディがあるのだから、慎重な計画が必要である。
今回、芦別市は、3セク会社が所有していた施設が市に売却されているため、借り入れ金の内、札幌地裁で調停が成立した32億円を今後、返済してゆかなくてはならない。巨額の負債返済が残ったかたちだ。
カナディアンワールドには無料化してから一度訪れたが、何の魅力もない施設になっており、ひとことゴーストパークである。夕張同様、開業から20年近くたってツケが出た恰好だ。芦別に限らず、歌志内、赤平などの空知の旧産炭地は大丈夫であろうか。

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