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「まりも」が廃止、道内発着夜行寝台がすべて消える

札幌-釧路を結ぶ寝台特急「まりも」が今夏を持って廃止されることになった。「まりも」は昨年、秋のダイヤ改正で週末や繁忙期運転の「臨時」に格下げされ、昨年春に臨時化された「オホーツク81.82号」、「利尻」(はなたび利尻)はひと足先に廃止が決定。いよいよ伝統列車の「まりも」にも終焉の日がやってきた。
昨年、臨時化が発表された段階で、全廃へ向けた既定事実とかんじたが、これほど早く無くなるとは想像できなかった。
夜行列車、寝台車の廃止は加速度に進んでいるが、北海道関係だけでも「北斗星」の1往復化(最盛期は3往復)、「日本海」のルート短縮(函館→青森終着へ変更)、快速「ミッドナイト」の廃止など国内で最後まで夜行列車が元気だった北海道も例外ではなくなった。
一般の利用者から見れば、すでに夜行列車はビジネスや帰省の際の移動手段には入っておらず、臨時化された段階で命運尽きたと思う。夜間移動の主役は鉄道からバスへ移っており、寝台車は非日常的な特別なものになってしまった。寝台料金を11月から5月の間、3千円に下げても選択肢に入っていないので客は戻らない(大幅な値下げをして大々的なPRをすれば別だが)。
「まりも」には、2001年春に乗車している。その時は「おおぞら13号」の名称だった。(「まりも」は以前、急行として運行されていたが、特急格上げの際「おおぞら」に名称変更。その後「まりも」としてまた復活)。
羽田を最終便の飛行機で発ち、22時近くに千歳着。札幌まで戻る時間もあったが、空港内の三井アーバンホテルのバーで時間を潰し、タクシーで南千歳へ出て、「まりも」B寝台に乗車した。
5月末の金曜日であったが車内は閑散としていた。早朝、曇天で薄ら寒い釧路へ到着。ホテルの朝食もまだ開いておらず、早朝の北大通りを幣舞橋まで散歩した記憶がある。夜行列車なのに「おおぞら」という呼称は合わないと思ったが、窓から見た早朝の北辺の大地は幻想的であった。
1959年9月に運転を始めた道内発着の夜行列車は、「まりも」の廃止で59年の幕を閉じる。
【参考】JR北海道のプレスリリース 

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