*

北見東急インが閉鎖、泊・食・宴型のビジネスホテルは時代遅れか

全国にホテルを展開する東急ホテルズ(東京、犬飼徳比児(よしひこ)社長)は一日までに、100%子会社の北見東急イン(小林秀樹社長)を閉鎖する方針を固めた。北見市内でのビジネスホテルの競争激化などを受けて、事業継続を断念したとみられる。(10/2付 道新*リンクなし)

管理人は6月に北見東急インのレストラン「シャングリラ」で食事をしている。道内の東急インの飲食は趣向を凝らしているが、ここで食べた「北見玉ねぎカレー」は美味だった。しかし、ホテルが入居する建物から「きたみ東急デパート」が昨年11月に撤退。その後、市へ無償譲渡され、市役所機能の一部が入居していた。閑散としており、最初はホテルも閉まっているのではないかと思ったほどだ。
北見駅周辺は宿泊特化型ホテルの進出が相次いでいる。市内の客室数は既に3千室を越えているらしいが、出張需要が高く、土地も安い北見は釧路などど共にターゲットにされている。
東急インチェーンは1973年に創業。シティホテルとビジネスホテルの中間的位置付けであり、宿泊・飲料・宴会というホテルの3機能が備えられいる。それまで高級なイメージであったホテルを大衆化し、且つクオリティが低かったビジネスホテルに市民権を与えた貢献度は高い。道内では北見のほか、札幌・帯広・釧路にあり、かつて旭川にもあった。道内の東急インには相当回数お世話になっているが、最近は建物の老朽化や利用者の減少などが気になっていたところだ。
実は3日前に釧路東急インの「シャングリラ」で夕食を取った。釧路では繁華街に出ない時は他所のホテルに泊まっていてもここで食事をすることが多い。中心街が衰退した釧路では食の選択肢が少ないせいもあるが、間違いないのでここに入る。しかし、最近は泊まらなくなってしまっている。2日前は札幌東急インへ出かけたが、夕方にも関わらずロビーの人は少なく、「ススキノでの待合わせは東急イン」も過去のものになってしまうかもしれない。
東横インやルートイン、スーパーホテルのような宿泊特化型ホテルの台頭は、シティホテルとしての機能を持つビジネスホテル(ワシントンHやサンルートなどもその類)から客を奪ってしまった。宿泊特化型ホテルは飲食や宴会機能を持たないので、人件費もかからずえらく合理的に出来ている。そういう意味では東急インのようなビジネスモデルは時代遅れかもしれない。
東急インのホテルのよさは、宿泊客だけでなかく、地域の人が宴会や食事で利用できることである。地域に根付いていたともいえる。こういったホテルが消えていくのは地域の衰退にもつながる。残念なことである。

 - すべての記事一覧, ホテル・やど関連