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HAC、函館-釧路、函館-旭川便が休止か コミュータ便の切り捨てにひと言

経営再建中の日本航空が、道と共同出資する北海道エアシステム(HAC)の経営から撤退する問題で、HAC経営黒字化の前提として、採算の取れない函館-釧路、函館-旭川の2路線の休止が想定されていることが21日、明らかになった。 (6/22付 道新)

道議会予算特別委員会の中の質疑応答から出たものだが、第三者機関による事業見通しで、丘珠空港に発着便を集約した場合や、丘珠と新千歳空港を併用する場合のいずれも黒字化が可能と分析しているが、 2路線の運航継続は想定されていないという。
HACが札幌圏に路線を集約することで、会社再建をはかり、道の負担も軽くしようということであろうがこれはHAC創設の趣旨と反するのではないか。もともとこの会社は、道内地方都市の高速交通手段として、道とJAS(日本エアシステム)が第三セクター方式で設立し、函館空港を拠点に、函館‐旭川空港・釧路空港の路線で就航開始されたものだ。
札幌発着の道内路線は当時のJASやANA系のエアニッポン、北海道エアコミューターがネットワークしておおり、それ以外の路線、100%民間運営では厳しいが、地方振興のため必要な路線を受け持つことを使命にHACは誕生をしたはずだ。
その間、道財政の圧縮や親会社JALの経営再建など環境は大きく変わってしまったが本来の使命を変更してしまったら存在の意義さえ問われてくる。道民の翼のキャッチコピーのもと誕生したエア・ドゥも大きく方向転換をしてしまったが、道と道外を大手より安く結ぶという使命は維持している。千歳と丘珠をハブにする方向は企業論理としては間違っていないが、HACのミッションとは反するのではないか。
管理人は函館-釧路便にお世話になることがある。この区間を鉄道で行けば、乗換え時間を含まなくても約7時間はかかる。クルマでは10時間をみなければならず、勿論直通する高速バスもなく、当日移動は不可能だ。
バス路線もないような需要が少ない区間であることを承知の上で言っていることだが、経済効果や観光需要の発掘を含め、地方都市間を直接結ぶメリットは大きいはずである。特にHACの路線は観光ニーズに期待ができるのだが、ツアーに組み込まれることもなく、道外に殆どPRされていない。もっとアピールがなされていれば結果は違ったと思うが。
これまで結びつきが少なかった道南と十勝・道東や旭川、オホーツクを結ぶ意味は大きい。高速道路網は伸びているが、広い北海道にコミュータ便は必要である。札幌一極集中から脱するためにも路線維持は必要であると考える。

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